52話目 ページ28
____________
あれは……
Aには見覚えのある姿
まさかと思いつつも、エドワードは何も言っていなかったしロンドンにいるはずだと考える
「実は僕、教師の他に生業にしている事があるんです。私立相談役。その心の蟠り僕が解決して見せますよ」
彼がお店の人に向かって言ったようだ
声は確実にウィリアムさんだった
教師に…私立相談役……？モリアーティ家としての彼しか知らなかった私には別の彼が見れた気がした
ああやって、どんな人にでも少しの救いの手を差し伸べている彼は、とても優しい人だと思った
彼が、ふと横を見たようで私の姿をじっと見つめた後にふわっと微笑んだ
「こんにちは。やっぱり、貴方もこちらへ来ていたのですね」
お互いの声が届く位置まで歩くと彼から声をかけてきた
彼、ウィリアムの声をかけた相手は誰だというような話し声や
貴族サマに何かされるのでは？というような声が所々聞こえる
もう隠せそうにはないかな
彼は私がこちらにいると確信していたようだ
「こんにちは。ここでお会いできるなんて思いませんでした」
ここにきて彼がいるなんて思わなかったし、まさかこんな格好のままで声をかけられるなんて
日除けは、日傘にしておけば良かったかな…
「今朝、エドワードさんに会いましたので貴女もいらっしゃると思いまして」
「エドワードとお会いしたのですね」
ふふっと笑いながら
どうしてエドワードは何も言わなかったのかしら？と思いながら脇腹を突く想像をした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 249人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ライト(プロフ) - とても面白かったです。続きが読めることを楽しみにしております！ (2021年6月23日 6時) (
レス) id: 140b96eae2 (このIDを非表示/違反報告)
白。(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます！ (2021年4月16日 0時) (レス) id: 3e8d096535 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 1も2もすごく面白いです (2021年4月11日 21時) (レス) id: 6e1ac54412 (このIDを非表示/違反報告)
白。(プロフ) - 鈴さん» 誤字です！ご指摘ありがとうございます！ (2021年4月7日 15時) (レス) id: 3e8d096535 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ところでタグの��憂鬱��のモリアーティになっているのは誤字でしょうか、、、？ (2021年4月7日 2時) (レス) id: df5b843723 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白。 | 作成日時：2021年3月27日 20時
