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第8話 ページ10

こ「はい、実は……。」

それを聞いた士とその場にいた男士達は眉をひそめる。

清「それって簡単に言えば主の持っているネオディケイドライバーを渡せってことでしょ。」

こ「はい…。そういうことになります。」

こんのすけがそう言うと三日月とソハヤが本体を鞘から抜きこんのすけに向けた。

三「こんのすけよ。悪いことは言わぬ故、政府に断ると伝えておけ。」

ソ「普段は命令しかして来ない政府の連中は主から戦う力を…ディケイドの力を奪って自分達が新たなディケイドになって遡行軍や検非違使と戦うつもりか?」

二人に威嚇され半泣きになっているこんのすけが憐れに思ったのか、士は三日月とソハヤに本体を鞘に納めるように命じた。

士「まっ、ただ命令を伝えに来たのにんなことを言われてもどうしようもねぇよな。」

士はこんのすけを抱き抱え撫でた。しかし士は腑に落ちないことがあるようで、

士「しかし、何でディケイドのベルトなんだ?ベルトが欲しいなら鎧武達が持っている戦極ドライバーの方が入手しやすいと思うが。」

こ「政府も最初はそう考えていたのですが、戦極ドライバーの開発者である戦極凌馬が死に、残ったドライバーやロックシードはユグドラシル・コーポレーションの呉島貴虎によって全て破棄されてしまい後に黒の菩提樹なるテロ組織が新たにドライバーとロックシードを製造していると聞きましたが政府がテロ組織と手を組む訳にはいかないのでやむなく断念しました。」

士「そうか、政府もテロ組織と組んでまで力を手に入れようとしなかっただけマシだな。」

士がそう言うとこんのすけは少しだけ安心した表情を浮かべた。

こ「そこで全平成ライダーの力を使える貴方にディケイドライバーの量産化計画に協力して欲しいのです。」

士「なるほど。大体分かった。なら明後日、政府に顔を出す。それでいいな。」

こんのすけは「はい!」と返事をしドロンッと言う音と共に消えた。

日「おい、主。それでいいのか?連中、隙を見てあんたのベルトを奪うかもしれねぇぞ。」

士「その時はその時で奴らにお仕置きするだけだがな。」

士はそう言うと自分の部屋に向かった。

士「奴らの狙いはこいつらか?」

士が見ていたのは武神鎧武とダークディケイドのカードだった。

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作者名:トモッキー | 作成日時:2019年1月14日 14時

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