もしもＪｒ.と、 (ページ17)

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大西「なぁあそこ、めっちゃ綺麗やで。」

A「えっ、どこ？」

大西「ほら、あのおっきい建物の近く、」

A「わかんな、、わっ!」

景色を見ようと、立ち上がって流星くんの方に近づいたとき、傾いた観覧車にバランスを崩して転びそうになってしまった。

直前で流星くんが支えてくれたんだけど、なんだか抱きしめられてるみたいな体勢になってしまって、体が密着してるからなんか恥ずかしい…。でも今動いたらまたバランスを崩してしまいそうで動けずにいた。

大西「急に動いたら危ないやんか、どこも痛くない？」

A「うん、流星くんが支えてくれたから大丈夫、ありがと」

恥ずかしさで顔が見られなくって、流星くんの体に顔を埋めるようにしたまま答えた。

大西「、、なぁ、Aちゃん、」

A「ん？」

大西「Aちゃんって、いつも僕のこと可愛いって言ってるやろ？」

A「だって流星くんほんとに可愛いもん。」

大西「可愛いって言われるんも嬉しいけどさ、」

少し寂しそうな流星くんの声が聞こえたあと、手が私の顔に触れ、くいっと流星くんの方に向けられて、見つめあってる状態。

大西「俺やって、たまにはかっこいいって言われたいんやで？」

不意に流星くんの顔が近づいて、唇が重なった。

A「っ、////」

大西「ふふ、」

本人は余裕そうな顔で微笑み、私は恥ずかしさで顔のほてりが止まらなかった。
観覧車はあっという間にもう1周を回り終わる頃で、とりあえずもといた位置に座った。でも流星くんの顔が見れなくて、俯いたり、外を見たりしてた。

大西「あ、もう終わっちゃったな、降りよっか」

A「ぅ、うん、、そうだね」

観覧車を降りて、2人並んで歩き出す。
私はまだ若干顔が熱かったけど、外のひんやりした空気に冷やされて少し気持ちがいい。

私は、観覧車のお返しで流星くんの手をそっと繋いで、彼と目を合わせた。

A「ね、さっき、すごいかっこよかったよ//」

そう伝えると、流星くんの顔が少し赤くなった気がした。

大西「ほんまに？嬉しい、ありがとう//」

嬉しそうにはにかんだ顔で、繋いだ手をぎゅっと握り返してくれた。

かっこいいところもあるけど、やっぱり彼は可愛いなって思ってしまう。
でも、かっこよくても可愛くても、私にとって大好きなのは変わんない。これからもずっと一緒にいたいな。

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