至「知り合いが可愛すぎてどうにかなりそうです」(仮) (ページ5)

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第4話「再会」～後編～ページ5

～主人公side ～

商社の皆さんの料理を一通り出し終えて、私は廊下に飾ってある花を生け直していた。

「(もう時期秋になるし、花を変えてもいいか女将さんに聞いてみよう)」

？「A」

「___！至…さん？」

＊

まさかこんな所で会うなんて思わなかった。

至さんとはあの日以来だな…。

あの日、至さんとはさよならも言わずにお別れしたんだっけ。

至「旅館で働いてたんだね」

「ちょっとでも稼ごうと思って…今まだ夏休みなので、働かせてもらってるんです」

至「お母さん、よく許したね」

「っ……今、母と暮らしてないんです」

至「え…？」

「色々あって…今はここから一駅離れたアパートに住んでます」

至「そっか…じゃあ、演劇ももうやってないの？」

「はい。本当はもっとやりたかったんですけど…」

今でも後悔していた。

あの時もっとお母様に自分の想いを伝えていたら…って。

至「___俺さ、最近天鵞絨町にある劇団に入ったんだよ」

「え…」

至「再始動したばかりの劇団なんだけどさ。そこの監督が、本格的に始まるから、裏方の仕事の指揮をとる舞台監督が欲しいって言ってるんだ」

「…」

至「ねぇ、A_____

MANKAIカンパニーの舞台監督になってくれないか？」