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人気の少ない会場奥の中裏庭にでた2人
そこには花に囲まれ、大きなオブジェと噴水が中央にだけぽつんとあり、夜の静けさに水飛沫の音だけが響いている
「真凜、無理するなよ」
「ありがとう悟。さっき助かった」
「痩せたよな、ちゃんと休めてる?」
「大丈夫本当に。昨日もね、硝子が仕事終わりにスパ予約してくれたから凄い休めたの」
「…寝れてないだろ?」
「ッ…」
「ほらその顔、昔からそうやって無理する癖変わんねーな」
と悟の手が伸びてきて、引き寄せられ胸に閉じ込められる。
懐かしい感覚と悟の暖かい体温に
ホッとして泣きそうになる。
この大きな手が大好き。
*
華奢なストラップで背中が露わになった
ロングドレスを見に纏ったA
その白いサテンのドレープには派手なアクセサリーは一切無く彼女自体の華やかさが溢れている。
こんな状況でも変な気が起きそうなぐらいに魅力的な彼女に溜息がでる
腕の中に閉じ込めたAが俺を見上げ
物言いだけな顔を隠す髪を耳に掛けてやり
彼女に回した腕を離そうとすると
「悟…」
「なぁに?」
「もう少しこのままで居させて」
「ッ………」
「悟の匂い落ち着く……」
再び俺の胸に顔を埋めたAが小さく呟いた
「会いたかったA、今日も世界一綺麗だよ」
Aの少し潤んだ瞳に居ても立ってもいれなくなり、寒そうな肩に俺の上着を掛けてやり、形の良いおでこにチュッとキスを落とし頬を親指で撫でる
「悟も素敵。見惚れちゃう。」
「真凜背中セクシーすぎない?!
あの目付き悪いおっさんニヤついてたぞ」
「フフ、何言ってんの、甚爾さんね。」
と気まずそうに目線を落とすA
何処となく口数が少なく、あまり本調子じゃないAの姿に何とも言えない気持ちになり、大きい俺の上着を被ったAを更にギュッとキツく抱きしめる
ーー青白い月明かりが2人だけを照らしていた
この時間が永遠に続けばいいのに
どうしてそんなに切ない瞳をしてるの
この瞳の不安を俺が全てを拭い去りたい
君は何を背負ってる?
どんな風に言われた?気にしなくて良い
理由なんて要らない。そのままでいてよA
世界中はクソだけど、君が居ればただそれでいい
周りがどう言おうと
君のためなら、善人悪人何にだって俺はなれる
*
大好きな1曲が悟にぴったりで一部引用しました
SIRUP,Chaki Zulu / もったいない ♪
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りんご - 返事ありがとうございます!!ほんとに物語に現実にいる人もいたりして読んでて最高です(≧∀≦)シチュエーションの件もまた見たい場面があったらコメントさせてもらいますm(_ _)m投稿頑張ってください!! (11月15日 19時) (レス) @page11 id: 42e47a84ad (このIDを非表示/違反報告)
真凜(プロフ) - りんごさん» こんばんは!コメントとても嬉しいです(T . T)楽しんで頂けてるだなんてすごーく励みになります♡芸能界パロ希少ですよね…ついつい始めちゃいました!! お好みのシチュエーションがあれば是非教えて下さい!今後もよろしくお願いします♪ (11月15日 2時) (レス) id: 0539ee7739 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - こんばんはm(_ _)mお話読まさせてもらってます!中々呪術の芸能界パロの小説がなかったので今めちゃくちゃ読んでて楽しいし嬉しいです💗今後の展開も楽しみにしています! (11月15日 0時) (レス) id: 42e47a84ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真凜 | 作成日時:2023年11月12日 23時