★8 ページ43
あ「フフフ、まー君から鍵もらうと、キーケース付いてくるんだ。」
雅「2回目でしょ。」
あ「ありがと。大事にするね。」
って、ニッコリ笑って言ってくれた。
そんな顔されるんなら、なんでも買ってあげたくなるなるじゃん！！
って、俺、オヤジ？
雅「あのさ、Aのタイミングで良いから。」
あ「・・・」
Aがさ、考え込んで、俺の側から離れるくらいなら、
Aのタイミングで良いと思ったんだ。
雅「いつか、で良いから、Aが、また、俺と一緒に住みたいって思った時で良いよ。それまで、俺たちはさ、俺たちの形でいいと思うんだけど、どう？」
Aの目を見て言うと、
あ「ごめん。我が儘で・・・」
ポロポロと涙が溢れてきて、
だから、それを拭いながら、
雅「Aは、ごめんは禁止ね。」
あ「え？でも、」
はぁ、もう、この辺はホント変わってないんだよね。
雅「俺ね、Aの事、お荷物だとか、負担だとか、思った事ないよ。」
だってさ、それも引っくるめてのAなんだよ。
あ「でも、迷惑ばっかかけてるし。実際、入院だってしょっちゅうして、この前も、まー君が全部手続きしてるんでしょ？」
雅「だって、俺が1番側にいるんだから、俺がした方が手取り早いじゃん。」
本当は、親とかじゃないとダメなんだけど・・・
Aの場合は、実家は福岡だから、香菜さんになるんだけど、香菜さんも、まだ、小さな双子がいるから、自由に動けない。
先生が、俺で良いって言ってくれてさ。
あ「それでも！やっぱり、悪いってしか思えないの。」
雅「だったらさ、ごめんじゃなくて、ありがとうの方が良いんだけど。」
コレなら、Aも納得してくれるはず。
あ「ありがとう？」
雅「そう。俺は、全然良いんだけど、Aが俺に感謝してるって少しでも思ってるんなら、ありがとうの方が良い。」
Aの身体の事は、どうする事も出来ないから。
悪いなって思わなくて良いんだよ。
だってさ、俺とAが出会った時は、もう、Aは事故に遭った後だったんだし。
Aは、俺に抱きついてきて、
あ「じゃぁ、ありがと。」
って言ってくれた。
Aの我が儘なんて、俺にとっては、我が儘なんかじゃない。
Aがしたい様にして、それで、精神的にも落ち着いてくるなら。
少しでも、Aが楽になるなら、そんな事大した事じゃないんだ。
Aが傍にいてくれるなら・・・
俺、どんな事だってするよ・・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菜菜
| 作成日時：2016年11月7日 4時
