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ハードな生活は続いていて、
俺も限界がきていた。
身体は疲れてるはずなのに、
自宅じゃ眠れなくて、だけど、そこに帰るしかなくて・・・
薬に頼る様になってた。
そんな時だった。
山「はぁ。顔見るだけだぞ。駐車場で待ってるから。」
そう言って、連れてこられたのは、
Aが入院してる病院。
雅「え？でも、俺・・・」
山「このままじゃ、お前もダメになる。ただし！寝てるから顔見るだけ。わかったな。」
Aと会えなくなってから、1ヶ月以上が経過してた。
先生にダメだって言われて、
正直、俺が側にいると、Aがダメになるんなら、俺、離れた方がいいんじゃないかって、考えたりもした。
だけど、何度考えてみても、無理なんだ。
どうしても、手離せない。
Aがいなきゃ、寝る事すら出来ない。
夜中の病棟の廊下を、なるべく静かに歩いて、Aの病室まで行ってる途中で、
湊「相葉くん、後でナースステーションに寄って。」
ベテラン看護師の湊さんに会って、そう言われた。
Aの病室に入ると、僅かに聴こえる、Aの呼吸。
規則正しくて、あぁ、寝てるんだって思うと、ホッとして、寂しくなった。
そっと、Aの顔を除くと、
会えなかった間に痩せた？
一見穏やかそうにに寝てるけど・・・
薬で眠らされてるってのをしってるからか、胸が痛んだ。
Aの首元から出てる管の先には点滴が繋がれていて、
発作があるから、、鎖骨下に固定されたんだってのがわかった。
サイドテーブルの上を見ると、あの日、俺が置いていったカードキーが置いてあって、
その下には、便箋がある。
そっと見てみると、
『まーくんのバーーーーーーカ！！！』
って・・・
子供かよ！！
でも、Aらしくて、思わず笑みが零れた。
うん。バカだよ。
また、Aの事、手放そうとしてた。
忙しいからって、甘えてばかりじゃダメなんだ。
忙しいのはありがたい事で、幸せな事で、
だからこそ、見落としたらダメなんだ。
大切にしなきゃいけないんだ。
便箋をよく見ると、まだ、下の方には何かが書いてあって、
『使いたい人いるならどーぞ！
ちゃんと寝て、ちゃんと食べなきゃダメだよ。
byA』
俺、やっぱり、一生頭上がんない。
涙が溢れて止まんなかった。
俺の事よりも、自分の事ちゃんとしろよ。
傷つけたヤツの事なんて、構うなよ。
だけど・・・もう、手離せない。
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作者名：菜菜
| 作成日時：2016年11月7日 4時
