Cherish in my「LIFE」(3/19パス解除) (ページ33)

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リングはさ、俺が渡せば良いんだし。

そう思ってたけど、まさか、買ってから、渡す決心がつくまで、4年近くも時間がかかるなんてね・・・

でもさ、ちゃんと渡したんだから、今があるんだからね！

俺も、頑張ったんだよ！

・

そして、この、クソ忙しい年末に、俺は、もう１つ大きな決断をする事になる。

山「この物件は？」

雅「う～ん・・・」

山「お前悩みすぎだろ！！」

雅「あのさ！俺、さすがに、こんな大きい買い物初めてなの！そりゃ悩むに決まってんでしょ！？」

そりゃ、悩むよ。

結局、ヴィンテージマンションに絞り出した。

立地も考えて、Aの病院の近くが良いよねって思って・・・

だけど、俺さこだわりだすとキリがないんだよ。

確かにヴィンテージだと、間取りの変更も出来るし、今時、セキュリティも頑丈で、ちゃんと、コンシェルジュだっている。

オプションもバッチリ。

だけど、なんか、さ、色々見てると、マジでわかんなくなってきちゃって、

ニノ「あのさ、普段家にいるのが多いのはAでしょ？Aに決めてもらったら？」

おぉ！！その手があった！

あ「・・・それ、本当に私が決めても良いの？」

雅「だって、俺もう色々考え過ぎて頭パンクしそうなんだもん。」

実際、場所だとか、予算だとかで、どうにかなりそう・・・

あ「・・・まー君が家に帰ってきて、居心地が良いって思える物件じゃないと意味がないと思うの。」

雅「俺が？」

あ「そう。今も、自分の家があっても全然帰ってないでしょ？それって、今の家が落ち着かないからじゃないの？それに・・・それは、私と付き合う前からでしょ？」

なんでそれ・・・

あ「山本さんに聞いたの。1人でいた時も、あんまり家には帰りたがらなかったって。
別にココに来る分には全然良いけど、買うんでしょ？大体、貸す目的で探してるんじゃないなら、ちゃんと住まなきゃ。
せっかく高いお金出して買うんだから。妥協はしなくていいんじゃない？」

Aの言ってる意味はわかるけど・・・

雅「あのさ、引っ越したら、Aは？どうするの？」

あ「え？私？そりゃ、行くよ？誰かさん、放っとくと家ん中大変な事になりそうだし。」

雅「俺、前よりはちゃんと片付け出来てますぅ。」

あ「忙しくない時ならね。」

本当は一緒に住もうよって言いたい。

だけど、たぶん、今のAは考え込むから・・・

だから、ずっとリングも渡せないでいた。