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Aが退院したけど・・・
俺、どんな顔して会いに行けばいい？
色々考えた。
でも、俺にできる事って、、、
あ「あ、意外と散らかってない・・・」
雅「失礼だな！俺だって、ヤれば出来るんですぅ！」
あ「フフフ、偉い偉い。ちゃんとヤればできる子だもんね。」
雅「馬鹿にしてない？」
あ「してないって！キャー、ちょっと、擽ったい！」
雅「擽ってるんだもん。コラ、逃げんな！」
あ「イヤ！」
いつも通り、じゃれ合って、いつも通りに笑って、
そう。Aから何も言ってこないなら、いつも通りにする事。
言えなかったんだよね。
色々考えて、俺の事考えて、言い出せなかったんだよね。
俺ね、正直に言うとさ、
嬉しかったんだ。
少しだけ、未来を夢見たんだ。
俺と、Aと、赤ちゃんと・・・
3人で笑い合ってる未来を、夢見たんだ。
女の子でも、男の子でも、きっとAの事だから・・・
ピアノさせるでしょ？
でもさ、もし、男の子だったら、俺ね、野球させて、
日曜日とか試合とか連れて行ってあげて、
キャッチボールとかして、
その隣でAが笑ってんの。
女の子だったら？
ピアノの発表会のドレスとか、一緒に選んであげて、たくさん写真撮って。
親バカだって言われても、俺の子が1番可愛いでしょ？って、メンバーに自慢すんの。
きっとさ、ニノとか何だかんだ言いながら、色々気回して、そのうち大きくなってきたら、一緒にゲームしてくれて、
翔ちゃんは、勉強教えてくれたりして、
リーダーは、絵描いてくれて、Aの子だからって、たくさん色んな差し入れくれたり、
松潤は、俺と一緒に野球の試合着いてきて、あそこがダメ！だから、ココはこうだって、熱血指導してくれたり。
そんな事夢見て、本気で、そうなると良いなぁ・・・
なんて、想像して・・・
だけど、Aの取った選択は、
「子供を望まない」
だった。
Aの飲んでる薬の中に、ピルがある事、知ってた。
知っていて、何も言わなかった。
今になって、後悔。
あの時、きちんと話してたら？
あの時、勇気を出して、ちゃんと向き合ってたら？
こんな、辛い思いをする事はなかったのかもしれない。
もしかしたら、違う未来が待ってたのかもしれない。
そう、考えてしまう時があるんだ・・・
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作者名：菜菜
| 作成日時：2016年11月7日 4時
