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実家に帰る前に、Aが携帯の機種変をしたいとか言い出して・・・
俺、1人で街の中をブラブラ中。
一緒にいるって言ったんだけど、
あ「目立つから止めて。」
って、言われて・・・
ふと、街を見渡してみる。
1月1日の昼間。
福袋だとか、新春セールだとかで、街の中は賑わっている。
誰も俺だって気付かない。
どんなに、国民的な番組の司会とかをしても、
どんなに、コンサートのチケットが取れにくいと言われても、
結局、俺は俺でしかなくて。
「嵐」ってのがないならば、俺はやっていけない。
ハットを深く被って、グッとマフラーを上に上げた。
手を繋いで歩いてる若いカップルを見て、
俺とAもあんな頃あったなぁ、なんて思い出した。
あ「ゴメンね。待ったよね？」
Aからの電話でパーキングで待ち合わせた。
あ「聞いて！！在庫がなかったの！」
結局、お目当の機種は在庫がなくて、1月の半ばまで待たないといけないみたいで・・・
何しに行ったの？
当たり前みたいに、後部座席に乗るA。
慣れてきたよね。
雅「なんだっけ？流行りのiphonにするの？」
あ「うーん・・・でも、なんか、使い勝手考えたら、Androidの方がいい様な気がしてね。」
雅「俺も変えようかなぁ。」
あ「使いこなせんの？」
雅「無理！！」
俺さぁ、苦手なんだよ。そーゆーの。
翔ちゃんとか、ニノとか、なんだっけ？ブラインドタッチってゆーの？
スッゲー早くPC打ってるんだけど、、、
Aも、結構、機械系強くて・・・
家で仕事してるの見てるとさ、やっぱ、出来る女なんだよねぇ・・・
はぁ、昔は、全然そんな風に見えなかったのに。
オーディオを、どれに設定しようかって迷ってたら、
あ「えっと、あった！」
リモコンで勝手に人の車のオーディオいじってくる。
雅「使いこなしてきたね。」
あ「ってかさぁ、こんな良いの付けてて、なんで使いこなしてないのよ！もー、私の車のと変えてよ！」
ってもさ、聞ければいいじゃん。
Aは、リモコンで操作しながら、色々試していて、
あ「ねぇねぇ、コレと、コッチ、どっちが耳に馴染む？」
雅「え？最初の方？でも、もう少し高音欲しい。」
あ「わかった。じゃぁ、、、」
そう言いながら、イコライザーの調節をして、
あ「出来た！どうでしょう！？」
雅「お！全然違う〜。」
あ「でしょ？さっすが私！」
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作者名：菜菜
| 作成日時：2016年11月7日 4時
