ロビーで ページ6
あ「それ、私に言う必要ないよね？」
翔「後々、面倒ごとに引きずり込まれたくねーんだよ！」
その事に、一瞬、疑問符が浮かぶけど・・・
翔「まぁ、妹へのプレゼントにしては高くついたよ！」
あ「ふふ。でも、まぁ、いいや。ありがと。」
翔「どーいたしまして！！でも、まぁいいやはねーだろ！」
あ「アハハ。なんか照れてる？」
翔「ウッせ！バーカ。」
プレゼントの裏事情まで暴露する兄だけど、
私にとっては、ムカつくけど、大好きな兄に変わりない。
誕生日が1人でも、こうして、いつも誘ってくれる。
あの日も、泣きながら、走って逃げた私を迎え入れてくれたのは、お兄ちゃんだった。
・
レストランを出て、ホテル1階にあるロビーまで降りる。
さすがに兄妹だからね。
そのまま部屋取ってどーのなんてこたぁ、ありません。
そのまま家に帰るだけ。
ロビーを2人であるく。
でも、少しだけイタズラ。
あ「ねぇねぇ？こうして見ると、私達、カップルに見えるのかな？」
翔「あ？Aと？いや、辞めて！俺の価値が下がるわ！」
わざと組んでた腕を更にギュッと引き寄せる。
あ「はぁ？私よ！？櫻井家長女の私よ？」
翔「だったら、俺は櫻井家長男だよ！」
話してる事は、下らない。
だけど、「櫻井」という苗字の方が、やっぱり私には合ってる気がした。
エントランスへ向かって歩いてると、
翔「は？」
いきなり、お兄ちゃんが立ち止まる。
あ「うわぁ！」
お陰で、面白半分で腕を組んでた私の体は前のめりになって、
転けそうになる。
あ「ちょっと！急に止まらないでよ。」
危ないじゃない！
最近、ピンヒールの靴なんて履いてないから、ただでさえ歩きづらいのに！！
文句を言おうと、お兄ちゃんを見上げたけど・・・
お兄ちゃんの目線は全く違う場所を見てる。
その視線の先を追うと同時に、
「え？は？翔ちゃん！？」
このホテルに似つかわしくない、大きな声が耳に入る。
でも・・・この声、聞き覚えがある。
私、この声を知ってる。
「何してんの？」
翔「何してんのって・・・はぁ。」
追った視線を止めようとしたけど、聴覚の反応の方が遅かった。
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菜菜(プロフ) - かなさん» お読み頂きありがとうございます。2部への行き方はお知らせに書いてある通りです。表現等の問題からフラグ設定となっております。ご了承下さい。 (2019年10月20日 22時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - こんにちは。パステルですが、第2部は作られてないのですか？すごく続きが気になります！ (2019年10月20日 20時) (レス) id: c5596d406b (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - サラーさん» サラーさん、ありがとうございます(^^) 大作…と呼べる物ではありませんが、今までの私の作風とは違う物なので少しドキドキしながら描いてます。第2部でも、よろしくお願い致します。 (2018年8月26日 5時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
サラー(プロフ) - お誕生日おめでとうございます♪( ＾ω＾ )♪ ステキなお話をどうもありがとうございます♪( ＾ω＾ )♪ なにやら物凄く読み応えのある大作で、続きがとっても楽しみです♪(*´ω｀*)♪ お体にお気をつけて更新をお待ちしております(●´ω｀●) (2018年8月24日 17時) (レス) id: 66c911b96a (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - えりさん» えりさん、ありがとうございます(^^) 実は3部作w1部は序章に過ぎませんが、2部でもよろしくお願い致します。 (2018年8月24日 7時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2018年8月17日 6時
