勘当 ページ34
あ「てか、早すぎだし。ちゃんと洗ってんのぉ？」
雅「それ！超失礼だから！俺、ちゃんとそこら辺出来ますぅ！！」
俺、これでも一応大人なんだけど・・・
あ「アハ。冗談だって。まー君って意外と潔癖でしょ。わかるよ。」
雅「・・・そうだね。」
俺が潔癖だって、知ってる人は少ない。
じゃぁ、自分の部屋を綺麗にしてんのかって聞かれたら、
昔は散らかってたけど・・・
だけど、ちゃんと片付ける様になったのは、晴がいたから。
それからは、癖みたいになった。
床に物が落ちてるのが、怖くて。
あ「髪、乾かしたら？」
雅「え〜、暑いじゃん。」
今風呂から上がったばっかなのに？
また汗掻くの！？
って思うし、別に良いじゃんなんて思ったんだけど、
あ「風邪引くよ？」
雅「アハ。俺、結構強いし〜。」
あ「そう言って、いつも一番に風邪引いて熱出してたの誰よ。移されるこっちの身にもなってよね。」
缶のプルタブを開けようとしてた手が止まる。
何となく、感じてた。
完全に忘れてるわけじゃない。
こうやって、たまにね、癖みたいに言ってくる。
いつも、俺が1番に風邪ひいて、晴に移って、最後がA。
あ「どうかした？」
雅「ううん。」
ちゃんと思い出してるわけじゃない。
だけど、俺がここに住み始めた頃と比べたら、
こういう事が増えてきた。
それは、いつも断片的なもので。
まだ、ちゃんとした記憶ではないけど。
・
あ「あのさ、」
雅「なに？」
言いたいことはわかるよ。
遠慮してる事もわかる。
記憶がないから。
迷うんだ。
あ「私が言っていいのかもわかんないんだけど。」
雅「母さんの事？」
さっきのパーティーで、おばさんに言われたこと。
聞いてはいたよ。
翔ちゃんからも、社長からも。
でも、俺、勘当されてるし。
気が狂う事も、自分が自分じゃなくなる様な事もあった。
完全に壊れてんな・・・って、今でも思うときがある。
そんな俺がさ、今更会っても・・・
きっとね、嫌な事、お互い思い出すだけなんじゃないかって思った。
あ「会いたいって思ってるんじゃないかな・・・」
雅「俺、あの家の敷居跨ぐなって言われたんだよね。」
あ「家じゃなくて病院じゃん。」
雅「それって、屁理屈じゃん。」
Aはムゥっとした顔をする。
ちょっとね唇が尖っちゃうの。
変わんないんだよね。
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菜菜(プロフ) - かなさん» お読み頂きありがとうございます。2部への行き方はお知らせに書いてある通りです。表現等の問題からフラグ設定となっております。ご了承下さい。 (2019年10月20日 22時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - こんにちは。パステルですが、第2部は作られてないのですか？すごく続きが気になります！ (2019年10月20日 20時) (レス) id: c5596d406b (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - サラーさん» サラーさん、ありがとうございます(^^) 大作…と呼べる物ではありませんが、今までの私の作風とは違う物なので少しドキドキしながら描いてます。第2部でも、よろしくお願い致します。 (2018年8月26日 5時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
サラー(プロフ) - お誕生日おめでとうございます♪( ＾ω＾ )♪ ステキなお話をどうもありがとうございます♪( ＾ω＾ )♪ なにやら物凄く読み応えのある大作で、続きがとっても楽しみです♪(*´ω｀*)♪ お体にお気をつけて更新をお待ちしております(●´ω｀●) (2018年8月24日 17時) (レス) id: 66c911b96a (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - えりさん» えりさん、ありがとうございます(^^) 実は3部作w1部は序章に過ぎませんが、2部でもよろしくお願い致します。 (2018年8月24日 7時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2018年8月17日 6時
