引っ掛かる (8/21��) ページ26
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夢を見た。
狭いアパートの中。
私ね、笑ってた。
凄く幸せなの。
幸せで、パステルカラーみたいに、柔らかな世界・・・
なのに、
暗い影が見える。
あ「はる！？はるー！？」
早く！行かなきゃ！
あ「はる！！」
雅「A！？」
天井が、滲んでる・・・
違う。
私、泣いてるんだ・・・
なんで？
雅「大丈夫？」
まー君が心配そうに覗いてくる。
あ「・・・だいじょ、ぶ」
雅「大丈夫じゃないじゃん。具合悪い？」
なんだろ？
この感覚。
まー君が、そっとソファーから起こしてくれる。
雅「こんなとこで寝ちゃダメじゃん。」
あ「ん。」
水の入ったグラスを渡してくれて、それを一口飲むと、喉がスッと潤って、やっと楽になれた気がした。
あ「ありがと。」
雅「どーいたしまして。大丈夫？」
あ「頭痛くて。なんだろーね？」
雅「せーり？」
あ「昨日終わりました！」
なんでこう、デリカシーって物がないのよ！
雅「でもさ、頭痛いなら、鎮痛剤飲んだの？」
あ「あ・・・」
雅「もう〜、ダメじゃん。シッカリしなよ〜。」
そう言いながら、薬が入ってる箱の中から鎮痛剤をだしてくれるんだけど・・・
これも、デジャヴ？
既視感があって仕方ない。
あ「ねぇ？」
雅「ん？」
グラスに、サーバーから水を注いでるまー君に、
あ「前も、こんな事あった？」
すると、ピタっと動きが止まる。
一瞬、私を見た瞬間のほんの一瞬を、私は見逃さなかった。
切なそうな、哀しそうな顔。
なのに、直ぐに元に戻る。
また、パッと笑ったまー君だけど、
今日はダメだ。
何かが、引っ掛かる。
雅「そりゃ、子供の頃から知ってるんだもん。あるでしょ。」
あ「じゃぁ、なんで？」
雅「ん？」
あ「なんで、そんなに哀しい顔するの？」
雅「・・・なにそれ。」
鼻で笑ってるけど、
私には引っ掛かって仕方ない。
あ「わかんないから聞いてるの！」
笑わないでよ。
バカにしないでよ。
なんで、嘘吐くの？
雅「A、落ち着いて。ね？」
まー君が私の所に駆け寄ってくる。
あ「落ち着いてる！だから、わかんないの！」
雅「A？何かあった？」
あ「何もない！何もないから！わかんない！！」
頭の中で、何が言いたいのかわからない。
グチャグチャになってて。
まー君が、私を押さえつける。
雅「A！！」
大きな声で、名前を呼ばれて、ハッとした。
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菜菜(プロフ) - かなさん» お読み頂きありがとうございます。2部への行き方はお知らせに書いてある通りです。表現等の問題からフラグ設定となっております。ご了承下さい。 (2019年10月20日 22時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - こんにちは。パステルですが、第2部は作られてないのですか？すごく続きが気になります！ (2019年10月20日 20時) (レス) id: c5596d406b (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - サラーさん» サラーさん、ありがとうございます(^^) 大作…と呼べる物ではありませんが、今までの私の作風とは違う物なので少しドキドキしながら描いてます。第2部でも、よろしくお願い致します。 (2018年8月26日 5時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
サラー(プロフ) - お誕生日おめでとうございます♪( ＾ω＾ )♪ ステキなお話をどうもありがとうございます♪( ＾ω＾ )♪ なにやら物凄く読み応えのある大作で、続きがとっても楽しみです♪(*´ω｀*)♪ お体にお気をつけて更新をお待ちしております(●´ω｀●) (2018年8月24日 17時) (レス) id: 66c911b96a (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - えりさん» えりさん、ありがとうございます(^^) 実は3部作w1部は序章に過ぎませんが、2部でもよろしくお願い致します。 (2018年8月24日 7時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2018年8月17日 6時
