ガキん頃からずーっと ページ11
翔「でも、やっぱり、実家帰った方がって話はあったぞ？」
あ「だから、帰らない。」
翔「就職も、親父がウチの会社に来ればいいって。」
あ「社員が嫌がるでしょ。」
コネ入社もいいところじゃない。
別に継ぐわけじゃないんだし。
人から気を使われ続けて、居場所がなくなるくらいなら、
初めっからいない方が良い。
翔「まぁ、そりゃ社員が気使うのはわかるよ。」
あ「でしょ？それに、後継者、見つかったんじゃないの？」
翔「あぁ。まぁ。うん・・・」
お兄ちゃんにしては珍しく、言葉を濁してる。
あ「何？なんかあるの？」
翔「まぁ、いずれわかるよ。」
笑って、私の頭をグシャグシャにすると
あ「ちょっと！」
翔「ハハ！お前変わんねーよな！」
あ「何が！」
グシャグシャになった髪を手櫛で整えてると、
翔「雅紀見る目が変わんねーの。」
あ「・・・」
翔「ガキん頃からずーっと。」
お兄ちゃんは気付いてる。
私のパステルカラーの初恋を。
だけど、、、あの事は流石に知らないと思う。
私は誰にも言ってない。
まー君が言わない限り、お兄ちゃんが知ってるはずもない・・・
あ「ハハ。何それ。」
笑いながら言うしかないじゃない。
だって、知らないもん。
私が、まー君をどんな目で見てるのかなんて、わからない。
翔「ガキの頃が1番良かったよなぁ。」
なんて、今度は、ソファーに凭れて、天井を見上げる。
あ「なんなの？もう。私そろそろ寝るね〜。」
一声掛けて、自分の部屋へ戻った。
一体、何が言いたいの？
どうしろっての？
いきなり、元旦那の事を言ってきたり、
まー君の事を言ってきたり。
今日のお兄ちゃんは、いつもとは違ってた。
きっと、まー君と会ったからだ。
そう言い聞かせて、そのまま眠った。
・
誕生日から、数日後だった。
いきなり、
ーピンポーン
エントランスのインターホンが鳴る。
モニターを見ると・・・
あ「まー君？」
雅「やっほ。」
今日、誰か来るなんて聞いてない。
ましてや、まー君が来るなら、普通は事前に私に言うよね？
そう思いはしたけど・・・
まぁ、私じゃなくて、お兄ちゃんに用事だと思って、そのまま、エントランスを解錠した。
あ「どうしたの？」
リビングへ通して、キッチンでお湯が沸くのを待ってる間に聞いてみる。
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菜菜(プロフ) - かなさん» お読み頂きありがとうございます。2部への行き方はお知らせに書いてある通りです。表現等の問題からフラグ設定となっております。ご了承下さい。 (2019年10月20日 22時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - こんにちは。パステルですが、第2部は作られてないのですか？すごく続きが気になります！ (2019年10月20日 20時) (レス) id: c5596d406b (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - サラーさん» サラーさん、ありがとうございます(^^) 大作…と呼べる物ではありませんが、今までの私の作風とは違う物なので少しドキドキしながら描いてます。第2部でも、よろしくお願い致します。 (2018年8月26日 5時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
サラー(プロフ) - お誕生日おめでとうございます♪( ＾ω＾ )♪ ステキなお話をどうもありがとうございます♪( ＾ω＾ )♪ なにやら物凄く読み応えのある大作で、続きがとっても楽しみです♪(*´ω｀*)♪ お体にお気をつけて更新をお待ちしております(●´ω｀●) (2018年8月24日 17時) (レス) id: 66c911b96a (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - えりさん» えりさん、ありがとうございます(^^) 実は3部作w1部は序章に過ぎませんが、2部でもよろしくお願い致します。 (2018年8月24日 7時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2018年8月17日 6時
