【名探偵コナン】殺人探偵と東西の名探偵【文スト 外伝】

7話 ページ8

貴方side

私はその声を聞いた瞬間、わかりやすく顔を歪めた

辻「坂口先輩！」

深月ちゃんは驚いて背筋をピッと伸ばしていた

綾「おや、坂口くんじゃないか 一体何のようだね？」

私は安吾から少し距離を取り2人の様子を眺めていた

坂「お久しぶりですね、綾辻先生
さっき言った通りですよ

あなたの事ですから辻村くんに強引にでも依頼をもらってこいとでも言うと思ったので止めに来たんです」

安吾は眼鏡を押し上げながら言った

先生は安吾を少し睨みながら

綾「そうか、だがいくら止めようと俺は行くぞ君たちの監視をくぐり抜けてでもな」

坂「えぇなので、依頼を持ってきました

綾辻先生、例の招待状の差出人を見つけてください 長官直々の命令です

逆らうことは許されませんよ」

綾辻先生はニヤリと笑い

綾「その依頼、喜んで受けよう」

深月ちゃんが慌てて

辻「坂口先輩いいんですか!?
敵の罠かもしれないんですよ！」

坂「上からの命令です
逆らうことはできませんよ しかし、何かあった場合辻村くんだけでは心配ですから私も一緒について行くことになりました」

帰ってきたらまた徹夜ですね
と独り言を漏らしていた

坂「わかっているとは思いますが、この依頼はあなた宛でもあるんですからね Aさん」

私は溜息をひとつついて

貴「分かってますよそのくらい、安吾が一緒というところは嫌だけれど」

私はわかりやすく嫌そうな顔をして言った

坂「そう命令されたんです、仕方ないでしょう」

私たちの若干険悪なムードを前に、深月ちゃんはワタワタとしていて、先生はまたかとでも言いたそうな眼をして眺めていた

辻「と、ところで！いつ出発するんですか？」

この険悪なムードを変えようと深月ちゃんが話題をふってきた

綾「集合は明日の夕方になっているからな、明日の午後にここを出発すれば間に合うだろう

だから明日までには車の準備をちゃんとやっておけよ辻村くん」

辻「わ、わかりました」

安吾はちらっと腕時計を確認して

坂「それじゃあ私はこれで失礼します、明日のお昼にまた来ますね」

そう言って部屋を出ていった

私は一息き、覚めきってしまったコーヒーを見て

貴「コーヒー入れ直しますか？」

辻「あ、お願いします」

綾「頼む」

コーヒーカップを2つ持ち私はその場をあとにした

辻「相変わらず坂口先輩を前にした時のAさんは怖いですね 殺し屋ということを一気に思い出します」

と冷や汗を書きながら言った

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