【名探偵コナン】殺人探偵と東西の名探偵【文スト 外伝】

25話 ページ31

貴方side


辻「あ”〜、つかれた〜」


そのまま深月ちゃんは備え付けのベッドに倒れ込んだ


貴「確かに、ずっと緊張していて少し疲れましたね」


私ももうひとつのベッドに腰をかけた


辻「けど、案外危険要素は少なくてよかったですね

それに、他の探偵さんたちも皆さん綾辻先生と違って優しい方達でしたし」

貴「綾辻先生が優しくないと思うのは個人の自由ですが、確かに皆さん優しい良い方ばかりでしたね」


そこで私は一度区切りを付け、少し真面目に次の言葉を言った


貴「しかし、危険要素が全く無いわけではありませんよ」

辻「え、それってどういう…」


コンコン、


坂「お二人共、入って平気ですか？」


深月ちゃんの言葉を遮り安吾が扉をノックした


辻「い、今開けます！」


安吾の声に反応して深月ちゃんが急いで扉を開け、安吾と綾辻先生が部屋に入ってきた


綾「ふむ、この部屋もなかなか広いんだな」


先生は部屋を見渡して言った


貴「先生達の部屋もこんな感じですか？」

綾「あぁ、少しものの配置が違うだけだ」

坂「お二人共、部屋の感想を言うために集まった訳では無いんですから

会議を始めますよ」


私たちはその言葉に従い、机を囲むようにして集まった

私たちが集まったのを確認すると安吾は喋り出した


坂「まず綾辻先生にお伺いしたいのですが、この屋敷や主人の原野啓介に心当たりはありますか？」


先生は一度煙管を蒸してから答えた


綾「いや、さっきまで考えていたがこの屋敷も原野圭介という男も俺が過去に関与した事件には関わっていない




それにもし原野圭介が関与していたら、もうとっくに事故死しているはずだ」


先生は顔色一つ変えずに淡々と答えた




まぁ、こんな物騒な会話に慣れてしまった私たちも私たちですが


坂「そうですか、

念の為に聞きますがAさんは心当たりありますか？」

貴「ありませんよ、

あったらこんな目立つお屋敷忘れませんし、あんなキャラの濃い方を忘れたりなんかしません」

坂「そうですか…」


記憶力には自信がありますからね、そうそう忘れることはありません


その時ふと、テラスのドア付近に血文字のようなものがあったのを思い出した

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