【名探偵コナン】殺人探偵と東西の名探偵【文スト 外伝】

2話 ページ3

辻村side

辻「おはようございます！」

扉を開けて1番最初に目に入ったのは、椅子に座り本を読んでいる綾辻先生の姿だった。

綾「おはよう辻村くん、相変わらず元気だな君は」

視線を一切こちらによこさず綾辻先生は言った

辻「ところで、Aさんはどこですか？」

いつもなら、綾辻先生と一緒に本を読んでいるか猫と遊んでいるのだが今日見当たらない。

綾「Aなら君が来るのが遅かったから、代わりにコーヒーをいれてもらってる」

言われてみると確かにコーヒーのいい香りがしていた

辻「遅いって文句を言うなら脱走をしないでください！そのせいで今日は来るのが遅れたんですから！」

何を隠そう、私はさっきまで上司の坂口先輩に綾辻先生がまた脱走したことに対して叱られていたのだ。

綾「そのくらい知っている。ちなみに君が、今日はそのまま近くのパーキングエリアに車を止めて、支援部隊と連絡をしてたのも知っている。 あと、君の大好きなスパイ映画のセリフを言ってからこの部屋に入ってきたのもな」

そこまで言われて
ぐっ、
と唸っていると、後から

貴「深月ちゃんをいじめるのはやめてあげてください、綾辻先生」

その声が聞こえてた瞬間、今までの重たい雰囲気が一変し、軽くなった

辻「Aさん！」

フワリ、とかわいい笑顔を浮かべ、手にコーヒーカップを2つ持ち現れた

貴「どうぞ」

Aさんは綾辻先生の前に1つ置き、もうひとつを、私の前の机に置いた

辻「ありがとうございます」

私はコーヒーを一口飲み

辻「やっぱりAさんの入れたコーヒーは美味しいですね」

綾「まったくだ。辻村くんにも是非上達して立派な召使いになってもらいたいものだな」

いつの間にか本を読み終わり、先生は貰ったコーヒーを飲んでいた

辻「私はあなたの監視が仕事で、召使いになることではありません！」

いつも通り言い返していると

貴「フフッ、相変わらず仲がよろしいんですね」

綾/辻「良くない/良くないです！」

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