たった1人のお姫様 (ページ31)

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岩本「俺の服でもいい？」

『ん？うん。ありがとう。お借りします』

岩本「着替えたら寝ちゃいな。
明日は振り入れだからな？」

『お手柔らかにお願いしまーす』

洗面所を借りて着替えればわたしには大きいサイズで。
しかも照の匂いがする。
前に借りたら、脱いで。なんて怒られたな(笑)
あの時は愛されてた自信がある

『照ありがとー、
　身長差を感じて悲しくなったよ』

なんて言いながらリビングに戻ればソファーで毛布をかけている照に遭遇

『ちょ、私がソファーで寝る！』

岩本「いや、ベット使っていいから」

毛布を剥がそうとすれば胸元で押さえて抵抗する照。
身ぐるみ剥がしてるみたい(笑)

『ソファー貸していただければ十分だから』

岩本「無理。俺のプライドが許さない」

『そんなプライド早く捨てろー』

岩本「……じゃあ一緒に寝る？」

抵抗をやめた照。
反動で毛布を握りしめて尻餅をつく私

岩本「ふっ。寝ないよ。
　翔太に殺されたくないし」

『…殺されないよ』

岩本「いいからいいから。
たまには甘えなさいよ」

よいしょと言いながらソファーの下に落ちた毛布を回収した照。
"ありがとう"と言えば、笑って頭を撫でられた

広すぎるベット
翔太寝たかな…
あ、分けたご飯冷凍庫に入れないでそのままにしちゃったなー
お水のストックもそろそろ買わなきゃなー

眠れないかな。と思っていたが意識はどんどん薄れていき、最後に聞こえたのはリビングにいる照の怒っている声だった。

岩本「AA」

『ん…朝？』

岩本「朝だよ。起きられる？」

『ん…おきる…』

岩本「相変わらず寝起きはぽやぽやだな
マネージャーには俺から連絡したから
今日俺の車で行きます。って」

『ありがとう』

暫くのんびりして時間になればスタジオへ
あー、嫌だな。
怒られるのも嫌だけど、無関心だったらもっときついな…

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