たった1人のお姫様 (ページ11)

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「こ……お前……」

「……が……悪……しょ」

『ん、優吾？』

高地「A？王子様迎えに来たよ」

『え？』

ピンポーン
ドンドンドンッ

インターフォンと共に聞こえるドアを叩く音
そして…

松村「高地、お前っ」

優吾が扉を開ければ飛びかかるように入ってきた北斗。
ってやばいやばいやばい

『何やってんの。やめなってば』

2人を引き離そうと割って入れば、
今度は心配そうに私を触る北斗

松村「大丈夫？何もされてない？」

『されてないし全然大丈夫だから』

「…良かった」

高地「じゃあ俺ジェシーの家でも行ってくるからあとはお好きに。あ、でも変なことは始めるなよ」

玄関に取り残された私と北斗
北斗の額にはうっすら汗をかいていて…
その汗は私のため？

『ほく…っ』

松村「好き。Aのことどうしようもないくらい好き。別れるなんて絶対に無理だから」

ぎゅっと抱きしめられた体
あぁ…別れなくて良いんだ

松村「これ」

見せられた携帯には優吾にもたれかかり眠っている私の写真と、俺のものにして良い？の文字。だからこんなに焦って来てくれたの？

松村「本当に何もされてないんだよな？」

『されてないよ。
　優吾はずっと話聞いてくれただけ』

松村「あー、焦った…
とりあえずさ、帰ろ？
Aから高地の匂いするの結構イラってくるから」

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