抹茶とアイスと【米屋 陽介】 ページ9
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米「先輩、おれ………」
『……ん?』
私は今、可愛い可愛い後輩の米屋が風邪で寝込んだと聞き、米屋の家にお見舞いに来た次第である。
米「抹茶、苦手なんですけどwww」
『うぁーまじかーwww』
それで、”私の大好物”、抹茶アイスを届けてみたけど……どうやら苦手みたいです。
米「まぁーせっかくだし、上がってってくださいよー」
『え、でも風邪、大丈夫なの?』
いつも通りに見えるけど、やっぱりちょっと顔が赤い彼
米「全然平気です!むしろ暇してたんで!」
ささっ、どうぞ!と言う米屋に、どこの商人やねんとつっこみたくなったがどうにかして踏ん張った
『おぉ〜、ここが米屋の部屋…!!』
階段を上って少し歩いたところにそれはあった。
男子の部屋に来るのは初めてのことで、ちょっと、というかかなり緊張している……
米「A先輩〜、一緒に寝ましょうよー」
いつもの調子で言うそいつを見てると、緊張するなんてバカバカしく思えてきたからやっぱり全くしてない。
『ばか。早く寝ろ。』
米「つめてーw」
軽くうざいぞ。
そんなことを思いながら米屋をベッドに寝かせる
米屋が少しおとなしくなったのを確認してからコンビニの袋を開けて抹茶アイスを取り出し、米屋が寝てる横に腰をおろす。
食べられないなら仕方ないよね、と表面上は思っていながら、本音はラッキーと思ってるのは秘密だ
『…美味しい〜』
抹茶が苦手なんて、人生損しすぎだよね〜。
ひとくち、またひとくちと甘いアイスを口に運んでいく
米「先輩、美味しそうに食べますね」
『実際美味しいよ〜。米屋も食べる?』
…………?
いくら待っても返事がないから、またひとくち、口にアイスを含んで振り返る
『米屋…?……っ!』
途端、引き寄せられる体。
赤みを帯びた米屋の顔が、目の前に____
米「…すみません」
『…へ?……っ!!…ん…ぁ……っ』
深いキス
私を味わうような優しいキス
中にあるアイスが溶けていくのがわかる
ゆっくり、米屋の舌が私を堪能している
『…はっ……んぅ…っ///』
米「ぷはっ……」
肩で息をする私に、彼は言う
米「…ほんとだ、甘くてうまいっすね」
それから『バカぁぁあぁぁああぁあッ!!!!』と言う私の声が響いたのは言うまでもない。
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フューズ - リクエストです!辻ちゃんで、奈良坂の双子の妹(夢主)が、辻ちゃんに慣れてもらう為に頑張っている感じでお願いします! (2017年5月14日 21時) (レス) id: 533c8db921 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - いろえんぴつさん» いえいえです!嬉しいですT^Tまたリクエストどうぞ! (2017年5月4日 15時) (レス) id: afb12c2aa8 (このIDを非表示/違反報告)
いろえんぴつ(プロフ) - わさびさん» わさびさん!ありがとうございます!!最後、迅さん(偽)が出てきたところ、涙出そうになりました。しかも、遊真出てきたーーーーーー!!!リクエスト応えていただき、ありがとうございます!!! (2017年5月3日 17時) (レス) id: ac804796b7 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - いろえんぴつさん» できました!長々と書いてしまい申し訳ないです!(>_<)リクエストありがとうございました! (2017年5月2日 1時) (レス) id: afb12c2aa8 (このIDを非表示/違反報告)
いろえんぴつ(プロフ) - こんばんは?リクエストいいですか?前作で、君に全てを。があったじゃないですか。あれで迅さんがつくった黒トリガーを夢主ちゃんが使う…みたいな話、お願いします (2017年4月30日 23時) (レス) id: ac804796b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わさび | 作成日時:2017年4月5日 17時