【case16 Blood doppelganger】 ページ20
さて、ガブニャン事件が一段落した頃…
「アキノリさん、見てください！」
自らの髪の毛を掴んだ透はえいっと
「ナヅメさ…あ」
えっと…？
ミツマタノヅチ通称ミッチーが事務所に転がり込んできたのである。
「透君の髪が伸びた…？どういう仕組みかしら。」
「先日日直で、チョークもう少し長くないと書きづらいかなって思ったらちょっとチョークが伸びて、気づいたんですけどもしかしてこの【角】の影響かと思って。」
無意識に透は角を擦る、今は静かな灰色の物体でしかない突然変異の如く現れたそれは普通とは程遠く透は不安に駆られる。
「ニャー！？冤罪ニャン、断固無実を主張するニャーン！」
声高にガブニャンが叫んだ。
「どうかしたのかガブニャン？」
アキノリの言葉に食い気味にミッチーが答える
「私はこの目で見た！この妖怪が昨晩…確かにマントを羽織った小動物でしッｯ…ずぶし！」
「五月蝿いゲーロ。」
「はひ〜ん」
「そんにゃことするわけないニャン！なんでわざわざオレっちがそのキモい紫の筋肉から血を吸わなきゃならないニャン、そもそもオレっちとーるから貰う分とチョコボーで足りてるニャン！気持ち悪いニャンせめて可愛い女の子からがいいニャン！」
「そうですよあーくんがこんなに相手の体調が悪くなるまで血を採るわけないじゃないですか？そもそも昨日は一緒に寝たのに…妖怪違いじゃないでしょうか？例えば血塗られた妖刀に心を奪われた呪われし妖怪…とか。」
「とぉーる、やっぱりとーるはオレっちの味方ニャンよね。」
「いやあーた今なんか可愛い女の子とか地味にヤバい言葉聞こえましたけど？」
「あーくんって？ガブニャンじゃないの？」
「ガブニャンのニックネームつけてみたんです。現在ガブニャンのニックネーム募集中です、誰かいないと拗ねるのでください。」
「へー、なかなかいいんじゃないか？」
「あの、ちょっといいかな？」
「どうしたのトウマ？」
満を持して久しぶりに登場したMr.ミッションコンプリートはパソコン上に表示されたうすらぬらを指差し軌道修正を仕掛ける、流石である。
「うすらぬらにも何人か吸血鬼に襲われたっていう似たような事件について書き込んでいる人がいるみたいだから…」
「俺達の出番って訳だな！」
続く
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美都羽(プロフ) - 小鳥遊さん» コメントありがとうございました。ガブニャンですね！多分いけると思いますありがとうございました。 (2019年8月13日 18時) (
レス) id: a619d2c6e4 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊(プロフ) - 毎話楽しく読んでます！ネタなんですが、ガブニャンで書いてもらう事って出来ますでしょうか？ (2019年8月13日 18時) (レス) id: c2ef6956a3 (このIDを非表示/違反報告)
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