【case15 Blood doppelganger】 ページ18
「そんな急に呼び出せっていわれても!」
ケースケはアークアーク、とホルダーを握る
「あれ?いませんね…」
振り向くと追いかけてきた妖怪がいなくなっていた。曲がり角に戻りこっそり覗いたがやはりいない。
「なんだったんだろう?」
覗け覗け、と聴こえる気がした。
逆さの空を吸い込んだ硝子に己も魅入られたように、
ブワッと変な汗が出た。何がいる気配がする、先ほどの猫ではないもっと強い力を持つ誰かが。
おそるおそるビー玉を見るとあの吸血鬼のような妖怪がいた。
(あれ?可笑しいな…)
「目が回ったニャン…そんなことより運動後のチョコボーはうまいニャン!」
「透退いて!オレのトモダチ出てこい、ひも爺!」
影から妖が姿を現し、咆哮。
見るまにその妖怪が渇れていく、器が渇れれば充たすのが摂理。
しかしそれは此方に向かうもその場に倒れこんだ。
「だ、大丈夫ですか?」
これには流石に驚いた透はその妖怪の側に駆け寄った。
「ち…がたりないニャン…」
透は妖怪に腕を伸ばした。
********
「いやーありがとニャン!オレっちガブニャンっていうニャン。これはお礼ニャン♪」
透の手にアークが乗せられる。
「何ですかこれ?」
「それは妖怪アーク、妖怪の心の扉の鍵でウィス!それを渡されるということはともだちになりたいということでぃす。」
「まさか
『私の血を摂ってください!』
ニャンていう人間がいるとは思わなかったニャン、オレっちお前のこと気に入ったから好きにこきつかっていいニャンよ〜。」
「ありがとうガブニャン!」
さてさてこれにて一件落着…なんでしょうかね?
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美都羽(プロフ) - 小鳥遊さん» コメントありがとうございました。ガブニャンですね!多分いけると思いますありがとうございました。 (2019年8月13日 18時) (レス) id: a619d2c6e4 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊(プロフ) - 毎話楽しく読んでます!ネタなんですが、ガブニャンで書いてもらう事って出来ますでしょうか? (2019年8月13日 18時) (レス) id: c2ef6956a3 (このIDを非表示/違反報告)
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