【case13 Blood doppelganger】 ページ16
「アキノリさん?」
ネガティブーンとのバトルの翌朝、透はアキノリを迎えに神社に向かった。
が、しかし
「風邪…?ですか。」
「ああ、昨晩は共に調査に行けなかったことを謝っていたぞ。昨日からアキノリもトウマも体調が優れないようでな。すまないが今日はアキノリは学校には行けないな。」
「ありがとうございます朱雀さん、アキノリさんにも宜しくお願いしますね。」
********
「道理で昨日アキノリさんが来なかったわけですね…どうしたんですか、エルマス?」
フードの中からヒョコッっと出てきたのは多分フクロウのエルマス。
《elmas》という言葉から名付けたのだが我ながらなかなか悪くは無いのではと透は思っている。
「私は大丈夫ですよ、学校にも慣れてきましたしほら角もフードがあれば隠れますから。」
「クルルゥ」
校門をくぐり抜け下駄箱から上履きを取り出す。
朝早く登校し透は日直の仕事をする。
「チョークの数が足りないですね…えっ?」
短い一欠片をつまみ上げた透は、
*******
「ど、どうしたらいいんでしょうか。アキノリさんはいらっしゃらないですし神社に行くわけにも…」
肩に乗っていたエルマスが突如羽ばたいた。そしてまるで『ついてこい』と言っているように透に振り向いた。
「エルマス?待ってください。」
置いていかれまいと透は走りだす。そうするうちにエルマスは来たことの無い場所まで透を連れていき、鬼の子は途方にくれる。
焦って角を曲がると少年にぶつかってしまった。
「す、すみません!」
「え、あっ透!」
目の前にはナツメの弟のケースケがいた。
「こんにちは、ナツメさんは?」
「なんかねーちゃん貧血だって言ってたからオレ一人で事務所行こうと思って。あ、トウマも今日具合悪いらしいから来ないって。透は?」
「私はえっと…迷子に。あとアキノリさんも体調が優れないようなので。」
「えーっ!アキノリも?なんか偶然にしては重なりすぎじゃない?」
「もしかしてこれって、」
「「妖怪の仕業?」」
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美都羽(プロフ) - 小鳥遊さん» コメントありがとうございました。ガブニャンですね!多分いけると思いますありがとうございました。 (2019年8月13日 18時) (レス) id: a619d2c6e4 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊(プロフ) - 毎話楽しく読んでます!ネタなんですが、ガブニャンで書いてもらう事って出来ますでしょうか? (2019年8月13日 18時) (レス) id: c2ef6956a3 (このIDを非表示/違反報告)
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