コウモリが16羽 ページ19
僕はその場で泣き崩れた、ずっと僕の事を待ってた、必死に僕の事を探してくれたライラ
『こんなのッ…………ッ………ライラの事を忘れられる訳ないだろッ……………こんな、意地悪な事、してさぁ………本当にッ………』
フローラさんは慰めてくれた。僕が吸血鬼だと知ってもこの手紙を届けてくれた。その暖かさに、涙が止まらなかった
ルイス「僕はユーブ家の長男、ルイス・ユーブです。これから、貴方の従者として遣えさせて戴きます」
やっと涙が枯れ、落ち着いてきた時、ずっと自体を見守っていたルイスくんが、そう言った。
『でもッ……君には君の未来がある。それを僕で潰したくないッ』
そうだ、人間の人生は短い、やりたい事は沢山ある筈だ………
ルイス「いぇ、お父様から貴方様の話を聞いた時から、ずっと貴方様にお遣えしたいと思っておりました。貴方様に遣える事、これが僕の人生です」
フローラ「本人の意思でございます。どうか、遣えさせてやってください」
僕は、驚いた。まだ、8歳にも満たない年齢でそこまでの意思がある事、こんな、僕に遣えてくれること…………
『分かった。けど、これからの従者の排出は、本人の意思を尊重してくれ、少しでも遣える気がないなら、僕は従者はいらない。』
フローラ「わかりました」
それから、フローラさんは他にも子供がいると家へ帰っていったが、時々、子供達と遊びに来るようになった。
数年がたち、ルイスが死んでしまうと、葬式の時にルルと言う男の子を替わりの従者だと、渡してきた。僕は本人に本当に遣えたいか聞いたが、自らなると言った。そんな感じで誰も嫌って言わないで、今日まで途切れることなく、僕には従者がいる………おしまい』
福沢「そうでしたか、では結斗さんは………」
『うん!結斗は、その子孫です!』
福沢「外国人じゃないですよね?」
『なんか、日本人に恋しちゃってさぁ〜、そのまま日本人へまっしぐら!みたいな?』
福沢「成程………」
江戸川「で?性格の方は?」
わぁぉ、凄い性格の方に興味があるのね?
福沢「こら、乱歩。その言い方はないだろ?」
江戸川「だって、この僕がこの人の本当の性格が見抜けないんだもん!!」
太宰/福沢「え?!」
太宰「乱歩さんに見抜けない物があるなんて、僕も話を聞いても、全然分からなかったですが………」
名探偵でも、分からないか〜
『そうだね。それも話さなくちゃ………』
26人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミントカラー | 作成日時:2020年5月16日 11時