コウモリが14羽 ページ17
in 武装探偵社前
『頼も〜！』
結斗「ちょ！？A様！！」
これ、1回やってみたかったんだよね！
福沢「待っておりました、A先生……いぇ、A殿……」
『福沢くん、久しぶり〜！前みたいに先生で良いのに………』
そう言って抱きしめる
結斗「A様、ご無礼ですよ」
福沢「大丈夫です。お話したい事や、してもらいたい事、沢山あります。どうぞ奥へ………」
『OK、OK、奥にいるのは、名探偵くんと包帯くんかな？』
福沢「流石です。しかし何故、社員のことを？」
『ここに来る途中で結斗に話してもらったから〜！そう言えば他の社員くんは？』
名前聞けば、大体の事は分かるし〜
福沢「成程………先生はいつまでたっても先生ですね。社員達には有給を取らせています」
そう言って苦笑する福沢くん
『ふ〜ん、まぁ良いや！早くしないと日が暮れちゃうよ！』
有給……ね………
福沢「そうですね…」
そう言って、奥の社長室に入る。さっき言ったように、名探偵くんと包帯くんが座っていた
僕達は、向かいのソファーに座った
『やっほ！名探偵くん、さっきはありがとな、結斗を僕の所に導いてくれて………』
先ず、路地裏にいけなかったら会えてなかったしね………
江戸川「別に………それより君、自覚無しで、それをしてるの？」
『ん？何の事だ？』
流石、名探偵……と、言った所か………まぁ、結斗には話してあるから、今更バレても別にどうってことないが………
江戸川「君、本当はそんなんじゃないでしょ？演技？それとも、二重人格？」
『ん〜、流石に名探偵は騙せないか……』
福沢「どう言うことですか？先生……」
『それについても、話さないとね………』
いつかは話そうと思ってたし………
『先ず、「吸血鬼物語」って、知ってる？』
江戸川「知ってるよ。探偵社ができた頃に社長に読んでもらった。その中に出てくる吸血鬼が君だね？」
『嗚呼、本当に昔の話だけどね』
江戸川「因みに社長は、僕が言うまで君の事、思い出せてなかったよ」
『え？福沢くん、気づかなかったの？先生、泣くよ！？』
ぴえん…………僕ってそんなに存在薄かったっけ？
福沢「す、すみません。余りに昔だったので………」
『まぁ、良いけど、そのお話にはね、続きがあるんだ…………』
江戸川「作者が書けなかった話だね…………」
『嗚呼………』
僕は話し始めた………
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作者名：ミントカラー | 作成日時：2020年5月16日 11時
