＃５６ ページ6
そしてそれから数日後。
やっと全メンバーがそろったらしい。
まず、リーダーの直人さん、直己さん。
先に決まっていたパフォーマーのELLY、そして私。
VBA2で勝ち抜いた今市君と臣。
そして、昨日加入を告げられた
健二郎に剛典―――――
まさか同じグループのメンバーになるなんて。
今日、事務所の一室でメンバー全員の顔合わせがある。
少しだけ心配事が残るけど、これからの未来に
私の心臓はドキドキしている。
こんな私は、少し早めに顔合わせの部屋に向かう。
居ても立っても居られない。
ヒロさんに言われた部屋に到着し、
躊躇なく入るとそこには一つの影が。
・・・剛典。
岩「・・・おはよ。」
「、おはよ・・・」
岩「そうだ、近々凌が連絡入れるかもだから。」
「あ、うん。」
あぁ、だめだ。
未だに、緊張しちゃう。
そんな事を思い、深呼吸をすると、
「お、早いなぁー二人とも。」
そんな事をいいながらリーダー直人さんが入って来た。
続いて直己さん。
「「おはようございます。」」
ふとハモって、剛典を見る。
そして、絡む二人の視線＿＿＿＿
直人「2人の雰囲気、甘くない？(笑)」
直己「それ、僕も思ってました。」
岩「そんなわけ無いじゃないですか(笑)」
「ただ目を合わせただけでそう言われるとコレからどうなるのさ。」
直人「それもそっか。」
それからゾロゾロと他のメンバーも来て、全メンバー揃った。
どうしよ、直人さん直己さん除く5人中4人も知り合いだ(笑)
よし、今市君と親睦を深めよう。
「今市君、」
隆「あ、下の名前でお願いします。」
「はーい(笑)連絡先、交換しよう。」
隆「えっ、いいんですか！？」
「そりゃメンバーだし(笑)」
この中でほぼ初めましてなのは君だけなんだ、隆二くん。
連絡先を交換し終えて、ふと顔を上げると
また、絡む二人の視線。
そこに割って入るのは
臣「A、どこ見てる？」
臣だ。
「ん・・・どこも。」
慌てて剛典から視線を外し、臣の方を向いた。
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作者名：PIG BONE | 作成日時：2015年11月14日 11時
