＃８５ ＄剛典 ページ35
岩「A、俺ともう一度……
もう一度、付き合って欲しい。」
そう言い終えれば、涙を流すA。
嫌、だったのかな……？
そりゃそうだ。
俺から振っといて、ヨリを戻したいだんて図々しいよな。
岩「ゴメン、嫌だった、よな。」
「ちがっ、そうじゃなくて……
嬉しくて、剛典の気持ちが。」
岩「それって……」
「剛典と、やり直したい。」
涙を拭いながら、そう言ったA。
ダメだ……俺も涙が出てきそう。
岩「こんな俺だけど……良いの？」
そう問えば、俺を見て微笑み呟いたA。
「剛典じゃなきゃ、ダメみたい……」
岩「A……」
俺はAの隣に移動し、
軽くキスをして抱きしめた。
Aの首元に顔を埋めると
背中に手が回ってきた。
岩「A……今度こそ離さないから。」
「うん。絶対に離れない。」
岩「さ、料理食べよ。」
「あ、食べてなかったね。」
いつの間にか運ばれていた料理は既に冷めていて。
「何か、冷めちゃって美味しくないね。」
岩「Aの料理がよっぽど美味いわ。」
「そんなお世辞(笑)」
岩「いや、マジで言ってるから。」
俺にとってAの料理は世界一だから。
あ、最後に一言。
岩「A、マジで愛してる。」
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作者名：PIG BONE | 作成日時：2015年11月14日 11時
