＃８３ ページ33
1日の仕事が終わって、
携帯を開くと剛典からメールが来ていた。
それは、店を知らせるメール。
ココから徒歩で行けるのを確認して、
建物を出た。
KJ「あ、Aだ。どこ行くの？」
「あー、近くの店で飲むんです。」
KJ「俺も行って良い？」
「ダメです。また今度にして下さい。」
KJ「仕方ないなぁ……って、相手誰？！」
「教えません。もう行っていいですか？待たせてるんで。」
少し、冷たすぎたかな？
KJ「分かった、彼氏でしょ？そうなの？」
「違います〜。じゃあもう着いたんで、失礼します。」
KJ「報告待ってるよー！」
笑顔で手を振る啓司さんを軽く無視して、店の中に入って行った。
店員さんに個室へ通されて剛典の待つソコに入った。
「遅くなってゴメン。」
岩「全然大丈夫。」
荷物を置いて座って間もなく、飲み物が運ばれてきた。
岩「えっと……勝手に頼んでたけど、これで良かったよね？」
「うん、ありがとうね。」
少し不安そうな剛典が、一口お酒を飲んだ。
岩「……でさ、話だけど。」
「うん、」
岩「A、鈴音ちゃんの事気にしてるみたいだけど、
俺全然大丈夫だから。……全部、俺が悪かったから。」
「そんな事、」
岩「俺……ずっと後悔してる。」
そんな事ない、そう言おうとした私を遮りそう言った剛典。
どこか遠くを見る目は、
メンバーの誰にも見せた事が無いんだと思う。
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作者名：PIG BONE | 作成日時：2015年11月14日 11時
