＃７６ ページ26
マネ「よし、着いたぞ。
A、岩ちゃん起こして。」
「あ、はい。」
着く直前に目を覚ました私と、
未だに寝息をたてる剛典。
「剛典、起きて。スタジオに着いたよ。
剛典〜、起きて〜！」
岩「ん・・・あ・・・ごめ、濡れてる、」
「ん？あ、(笑)顔も。」
岩「え、やっば、」
鞄からハンカチを取り出して、
剛典の濡れた顔を拭く。
「疲れてるでしょ？
頑張り過ぎちゃ、だめだよ。」
岩「ん、・・・それ、ごめん。」
「大丈夫だよ(笑)これ位。」
少し濡れた太股を拭きながら言えば、
マネージャーに早く、と急かされた。
「すみません、遅れて。」
マネ「何してたの？二人とも(笑)」
岩「いや、何も・・・」
マネ「怪しーな(笑)ま、取りあえず行くよ。」
と、連れて行かれたのは同じ楽屋。
「「え、」」
マネ「あれ？言ってなかったっけ、今日二人一緒の撮影だよ？」
岩「いやいや、一言も聞かされてませんでしたよ。」
マネ「まぁまぁ、取りあえず着替えて待っててよ。」
チョット強引なマネージャーが出て行って、
二人きり。
岩「えっと・・・、先着替えていいよ。俺、トイレ行ってくるから、」
そう言って楽屋を出た剛典。
ササッと着替えて、台本に目を向ける。
剛典が戻ってきて、着替えを始める。
台本から目を逸らさないように気をつける。
コレ、顔あげたら顔真っ赤になるヤツ・・・
心臓もたないヤツ・・・
チョットして椅子に座る音がして、
台本を手に取るのが見えた。
店での事とか、車での事があって、
いつも以上に意識してしまう自分。
コンコン
スタッフ「失礼します。岩田さん、橋本さんスタンバイお願いします。」
「「はい。」」
ふと携帯を見ると、
健二郎からメールが来ていた。
見る時間ないし、大した事じゃないでしょ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：PIG BONE | 作成日時：2015年11月14日 11時
