＃７１ ページ21
シャワーを急いで浴びて、髪を拭いていると
剛典が来た。
岩「・・・コレ。」
「どうしたの・・・？」
岩「さっき、渡し忘れてた。」
そう言う剛典は、ハァハァと息を切らしている。
「ふっ、ありがと(笑)」
岩「何で笑うの。」
「さっき渡し忘れてたって事にしておくね。」
そう言うと、ばつの悪そうな顔をした。
「ありがとう。」
笑顔でそう言うと、剛典も微笑んでくれた。
「じゃあ、戻んないとだから。」
そ、じゃあ。なんて言ってるけど
向かう所は同じわけだから結局は並んで歩く。
でも、その間はお互い一言も話さず。
「戻りましたー。」
哲「お、来たよ！行け、臣！」
臣がどうしたんだろう？
臣「マジで行くんすか？！」
直人「行けー！(笑)」
臣の後ろで盛り上がるEXILEや三代目のメンバー。
私の後ろで剛典が棒立ちになっている。
健「岩ちゃんおいでー(笑)」
健二郎に呼ばれて、その方へ行く剛典。
それをよそに私の正面に立った臣。
・・・まったく意味不明だ。
臣「えー、マジで言うんすか？！」
啓「振られても良いから言っちゃえ！」
臣「えー・・・？えっと・・・
初めて会った時からずっと好きでした。
よければ俺と付き合って下さいっ！！」
そう言って頭を下げた臣。
・・・？
臣の好きな人って私だってって事？
どうりで朝、皆が笑ったわけだ。
でもなぁ・・・
やっぱり、私の好きな人はただ一人・・・
「・・・臣には申し訳ないけど、
それは出来ない。ホント、ごめんね。」
臣「だから言ったじゃないですか！！100％振られるって！！」
啓「マジだったね(笑)ごめん、臣(笑)」
臣「マジで笑い事じゃないっすから！
メッチャ恥ずいじゃないですか！」
「えぇー、何かホントごめん(笑)」
臣「いや、Aが謝る事じゃないから！」
ふと、手に持った剛典からのプレゼントをギュッと握りしめた。
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作者名：PIG BONE | 作成日時：2015年11月14日 11時
