＃６７ ＄剛典 ページ17
確かに、俺とAは
今はそういう関係ではない。
ただ、言葉にしてしまうと
どうしようもなく悲しくなる。
「ふぅ・・・私トイレ行ってくる。」
そう言って個室を出て行ったA。
臣「岩ちゃん、実際の所Aの事どう思ってんの？」
岩「・・・・・臣さんは、Aの事好きなんですよね？」
臣「うん。一目惚れかな。」
健「わぉ・・・」
臣「で、岩ちゃんはどうなの？」
岩「・・・好き、ですよ。誰よりも。」
臣「ふーん、よろしくね、岩ちゃん。」
岩「・・・負けませんよ。」
臣「俺こそ。」
シンとした空気が流れ始めた時、
Aが戻って来た。
「・・・何、この空気。」
健「Aが心配する事やないで。」
いやいや、メッチャA絡みだし。
臣「A〜♡」
「何、どうしたの臣。」
隆「さっそく押してるね、臣。岩ちゃんも頑張んないと。」
って言われてもなぁ・・・
あんな振り方しておいて
まだ好きだから、だなんて。
都合良すぎだろ・・・
健「岩ちゃん、そんな顔してどうしたん？」
岩「・・・何でもないです。」
健「・・・何かあったら相談してや。」
・・・何か健二郎さんがカッコよく見える。
Ｅ「岩ちゃん健二郎さんに惚れたら駄目だからね(笑)」
岩「そんなわけねぇじゃん(笑)」
隆「あー、ビックリしたぁ。
岩ちゃんが一瞬にしてソッチの方になったのかと・・・(笑)」
いやいや、そんなわけないし(笑)
「何々、どうしたの？」
隆「岩ちゃんが今ソッチの人になりかけたの！」
岩「余計な事言わなくて良いですから！！」
臣「何々、戦いのステージから降りかけたの？」
岩「いやいや、一歩も降りようとしてないですから。」
臣「ふーん、」
Ｅ「ほら岩ちゃん、今劣勢だから押さないと。」
そう言って俺の背中を押したELLY。
バランスを崩して床に手をついた俺。
目の前には・・・
目を丸くして驚くA。
やっベ・・・
メッチャ鼓動が速いんだけど。
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作者名：PIG BONE | 作成日時：2015年11月14日 11時
