グラサンと眼鏡 中編ーHiGH&LOW THE WORST

グラサンと眼鏡24 ページ24

ーーーAーーー



コンビニのバイトはあれから結局やめることになり、


私は大会に向けて、部活に身を入れていた。




マドカ「よかったよ。Aがいつも通りになって。あたしと個人練で居残りするなんて、いつぶり？」




『そう？』



まぁ、それもそうだと思う。




平和。




たまにグラサンからは連絡が来たけど、


ずっと無視。



すると、そのうち鳴らなくなった。


逆に、洋介は私の電話に出ない。


…いつか鬼邪高で待ち伏せしてやる。


大会が終わったらね。




その日も安心して練習に勤しんでいると、



携帯が鳴った。



画面には、"小田島有剣"と出てる。




うーわ！まじか。



久しぶりすぎて、驚きが隠せない。




マドカ「どーしたの？」




携帯のバイブが切れ、私は『なんでもないよ』
と言った。



マドカ「そろそろ帰ろっか？」




『うん。…っ！！』




マドカ「どーした？」




また、携帯がなってる。



それの繰り返しで、


マドカがパッと私の携帯を奪った。




マドカ「誰これ？」




『えー…と…』




マドカ「やば！しつこっ！なにこれストーカー！？！？A、帰ろ！送る！！」



半ば強引にマドカに引っ張られ、


私は校門のほうに歩いていった。




『っ！！！』



マドカ「何？急に止まって。」




校門の影に金髪が見え、私は足を止めた。




『げ。』



マドカは私のリアクションを見て、ゆっくりとうなずいた。



マドカ「あいつね？よーし…」



腕をまくるマドカ。



え、やば。



『ちょ…』


マドカ「いーから！任しときな！！」




マドカはあの団地出身。


強すぎて、私の腕は簡単に振り払われた。


そして、猪のように門へ突進する。





マドカ「ちょっとあんた！！！」




「あ？」





マドカ「何？Aのストーカー？」




『ちょっと、マドカっ！！』




私が追いついた頃には、もうマドカとグラサンが対面していた。




「あ？なんだお前。…お？よーお、ブス。」




グラサンは私を見つけ、手を上げた。




マドカ「なっ！！今なんて…」



マドカがキレる。




「久しぶり。電話くらいでろよな？」



マドカ「A！！こいつ、ストーカーでしょ！？ぶっとばしていい？？」




「あ？なんだこいつ。だれがストーカーだって？」



グラサンはマドカをまじまじと見て、目をしかめた。



もー！！

バカバカ！！！

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