グラサンと眼鏡14 ページ14
ーーー小田島ーーー
「はぁーーい、そこまでー。」
レッドラム。
俺らの街に出回ってんの。
ほーらかかった。
「君たち、よくないねぇー。俺のペットに餌与えないでくれる？」
「あ？誰だてめぇ！！」
「んだとこら？」
『はぁ？？』
男たちのリアクションと女のリアクションが重なる。
…おい、てめぇは大人しくしてろよ。
ったく。
男の隣からペットを回収する。
「お前はこっち。」
「あ？」
「ぶっころすぞ！？」
男が殴りかかろうと腕を伸ばしたから、それを交わし、蹴りとエルボーでサクッとKOする。
『うわっ…』
女が俺の後ろきさっと下がり、ドン引きしてまじまじと俺の顔をみていた。
「さ。じゃ、これは没収ね。」
『あんたね…』
倒れた二人からレッドラムを回収し、
ごちゃごちゃ文句を垂れるペットを連れ出す。
「お前結構使えんな。」
『はぁ！？！？』
「よーくできました。」
『…っ！！』
ポンっと頭に手を乗せ、俺は佐智男に電話した。
女は俺にさわされた髪をぶんぶん振って睨む。
「佐智雄？…飯くったー？」
佐智雄の名前を出すと、女の目が輝き、
少しイラッとする。
でも、佐智雄はやることがあると言って、
電話を切った。
…最近のあいつは殺伐とし始めてる。
変な女なんか好きになるからだけどな。
あんな気の強ぇ女のどこがいいのか…
そして、ふと、前に目線を向ける。
…こいつもなかなか変な女だよな。
「佐智雄は今日は予定あるってさ。」
俺がそういうと、女は『はぁー！？』と騒ぎ始めた。
『…あんた、役立たずだね。本当に。』
そして、俺を馬鹿にするように、無表情に冷たい目を向ける。
『もう帰る。』
そして、ふいっと背を向け、つかつかと歩き始めた。
おいおい、
駅まで遠いし、この治安。
俺はすぐ横についた。
『なに？』
「・・・。」
目が合い、俺はそのまま前を向いた。
…一応、女だしな。
俺を置いて行こうと早歩きになる。
ったく…
「おい、ブス。」
女の足が止まる。
そして、もう返事をしたくないのか、怖い顔だけこっちに向けた。
「駅こっちだぞー？」
俺が右の路地を指差すと、舌打ちして戻ってくる女。
よーしよし。
「よくできました。」
俺が肩に手を乗せると、光の速さでパッと払われた。
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ななし(プロフ) - rriさん» ありがとうございます！更新遅くてごめんなさい。それでも読んでくださってすごく嬉しいです。ワーストの本編の続編を現在書いているので、そちらもお見せできる日が来たら、是非よろしくお願いいたします！ (2020年1月13日 2時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
rri(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！最後まで更新していただきありがとうございました！！すごい好みな書かれ方だったのでまた新しい作品書かれる機会がありましたら、読ませていただきたいです！今回のお話もとっても面白かったです！！お疲れさまでした(^_^) (2020年1月12日 21時) (レス) id: 476bb9a440 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 苺華さん» ご指摘ありがとうございます！ミスでした(;ω;) (2020年1月6日 19時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
苺華 - 初コメ失礼します！２３話の何故か捕まってたはずの楓士雄の彼女って所は、佐智雄くんの彼女じゃないんですか…？？勘違いだったらすみません！！ (2020年1月6日 17時) (レス) id: 1128e57cc5 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - rriさん» めちゃめちゃ嬉しいですっ！ありがとうございます！！更新ノロマでごめんなさい。でも、完結させるぞっ！て気持ちになりました。どうか暖かく見守っていてください(^^)ありがとうございます！ (2019年12月19日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年12月1日 13時
