グラサンと眼鏡13 ページ13
ーーーAーーー
"責任とってもらうからな？"
ふっと笑った顔に、ぞっと恐怖を覚えた。
なにを意味してるか、何となくわかる。
それからというもの…
マドカ「A、あんた最近練習に身が入ってないんじゃないの？」
『え…うん…』
マドカ「何かあった？」
マドカが私の様子を心配して、顔を覗かせる。
『あのね…』
ブーブーブー…
『あ、ごめん、ちょっと。』
携帯が鳴り、私は練習部屋からそそくさと退散する。
「おー、5コールまでに出ろっつたろー？」
だるそうな声。
『なんなのっ…もう電話してこないでよっ！！』
「18時、駅前な。」
『はっ？今部活…』
「遅れんなよ。」
プツッ…ツーツーツー…
お呼び出し。
『マドカごめん、今日バイト入らなきゃいけなくて…』
マドカ「えっ、また！？もう、大会もあるのに…」
私はそのままダッシュで戸亜留市に向かう。
駅前のコーヒーショップの前。
てか、めっちゃ目立つ。
「おーい、10分も遅刻してんぞ。」
『…あのねぇ、私鬼邪地区から来てんだけど。これでも急いで…』
「今日はお掃除するから。」
私の話を無視して歩き出すグラサン。
『なにそれ…どこいくのっ！ちょっと！！』
日が暮れ、暗いのに、もっと危なそうな道へ進む。
『…ちょっと、怖いんだけど。』
そんな私を無視して、グラサンに路地からぐっと背中を押される。
「そこ立っとけ。」
『は？…やだよ…』
「成功したら、佐智雄と飯だぞ？」
私の目がきらりと光る。
殺し文句。
『…絶対ね。』
言われるがまま、その場に立つ。
クラブへ向かう悪そうな人たちが、ちらっと私の顔を見ながら通り過ぎて行った。
携帯ゲームをしながら、私は時間を潰していた。
一体なにを…
そう思ってると、しばらくして二人の男から声をかけられた。
「ねーね、君さ、もしかしてアレ？」
「おー、てかめっちゃ可愛いじゃん！」
「君なら、大歓迎だわ！」
そう言って、ポケットからピニールのパックを取り出した。
ん？
なにこれ…
まさか…
「君ならただであげるー。だから…」
『え？』
そう言って、肩を押され、どこかに連れて行かれそうになる。
『えっ、ちょっと…』
ちょいまち。
聞いてません。
「はぁーーい。そこまでー。」
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ななし(プロフ) - rriさん» ありがとうございます！更新遅くてごめんなさい。それでも読んでくださってすごく嬉しいです。ワーストの本編の続編を現在書いているので、そちらもお見せできる日が来たら、是非よろしくお願いいたします！ (2020年1月13日 2時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
rri(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！最後まで更新していただきありがとうございました！！すごい好みな書かれ方だったのでまた新しい作品書かれる機会がありましたら、読ませていただきたいです！今回のお話もとっても面白かったです！！お疲れさまでした(^_^) (2020年1月12日 21時) (レス) id: 476bb9a440 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 苺華さん» ご指摘ありがとうございます！ミスでした(;ω;) (2020年1月6日 19時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
苺華 - 初コメ失礼します！２３話の何故か捕まってたはずの楓士雄の彼女って所は、佐智雄くんの彼女じゃないんですか…？？勘違いだったらすみません！！ (2020年1月6日 17時) (レス) id: 1128e57cc5 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - rriさん» めちゃめちゃ嬉しいですっ！ありがとうございます！！更新ノロマでごめんなさい。でも、完結させるぞっ！て気持ちになりました。どうか暖かく見守っていてください(^^)ありがとうございます！ (2019年12月19日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年12月1日 13時
