グラサンと眼鏡2 ページ2
ーーーAーーー
「ねー、聞いてる？」
「おーい。」
なんだその髪。何色よ？
しつこいな…
全然どかない客に、痺れを切らして口を開いた。
『あの、買わないなら出て行ってもらえますか？』
私が無表情でそう返すと、二人組の不良はうぉーと顔を見合わせ、レジに手を置いた。
「君、買いたいんだけどぉ？」
「ひゃはは！」
カチーン。
『帰ってもらえますか？』
「あ？」
私ははぁ、とため息をついた。
おい、その顔でよくそんな事言えたな。
『失敗面には興味ないんで。』
「は？んだと…」
あ、やば…
ついイライラして自分から暴言を…
そんな後悔をする間も無く、私は胸ぐらを掴まれた。
「殺すぞこのアマ…」
ぐっと首が苦しくなり、後ろに下がろうとしても強すぎて動けなかった。
すると、不良の後ろに人が立っているのに気がついた。
灰色のズボンが見える。
あ…
お兄さま…
じゃ、ない。
「じゃーま。」
その人はそう一言不良に放ったと同時に、物凄い速さで二人をぐいっと横にずらした。
「これと、あとアメリカンドック。」
『え、あ、、、はい。』
すっと、レジにチョコを置く。
坊主じゃない。
てか、金髪？
グラサンしてる…
鳳仙でハゲ以外来た事なかったんだけど…
「てめぇ！！」
すると、邪魔された不良が拳をあげて突進してきた。
うわっ…不意打ち！
私は揚げ物ケースの後ろに顔を隠した。
バシ、ドス、ドサ…
骨と骨が当たる音がして、ゾッとして顔を上げる。
すると、立っていたのは不良2人ではなく、
ふぅ…とグラサンを手で直した金髪だった。
不良達は一瞬でやられ、恐怖に足をもたつかせながら店から逃げ出していった。
え…
強…
私が呆然としていると、グラサンが無表情に顎を動かした。
『あ…』
私は慌ててアメリカンドックを取り出し、袋につめる。
「あんた、頭弱ぇーだろ？」
『はい？』
キョトンとして顔を上げる。
「勝てもしねぇのに女が喧嘩売んなよな？」
は？
私は一瞬、何を言われているのかわからなかった。
でも、目の前にいるグラサンの奥の目を見たら理解できた。
めちゃくちゃ馬鹿にされてる。
「ケチャップも入れてねぇし。」
やれやれと首を動かすグラサン。
ぐっ…
こいつ…
腹立つ…
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ななし(プロフ) - rriさん» ありがとうございます！更新遅くてごめんなさい。それでも読んでくださってすごく嬉しいです。ワーストの本編の続編を現在書いているので、そちらもお見せできる日が来たら、是非よろしくお願いいたします！ (2020年1月13日 2時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
rri(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！最後まで更新していただきありがとうございました！！すごい好みな書かれ方だったのでまた新しい作品書かれる機会がありましたら、読ませていただきたいです！今回のお話もとっても面白かったです！！お疲れさまでした(^_^) (2020年1月12日 21時) (レス) id: 476bb9a440 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 苺華さん» ご指摘ありがとうございます！ミスでした(;ω;) (2020年1月6日 19時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
苺華 - 初コメ失礼します！２３話の何故か捕まってたはずの楓士雄の彼女って所は、佐智雄くんの彼女じゃないんですか…？？勘違いだったらすみません！！ (2020年1月6日 17時) (レス) id: 1128e57cc5 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - rriさん» めちゃめちゃ嬉しいですっ！ありがとうございます！！更新ノロマでごめんなさい。でも、完結させるぞっ！て気持ちになりました。どうか暖かく見守っていてください(^^)ありがとうございます！ (2019年12月19日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年12月1日 13時
