グラサンと眼鏡1 ページ1
ーーーAーーー
『ねー、唯ちゃーん。』
唯「だから、関わりたくないんです!」
清邦女子高校の後輩の唯ちゃん。
私は吹奏楽部の先輩で、すごく慕われていた。
でも、最近はこのせいでうざがられている。
『紹介してよ!お願いっ!!』
唯「無理です。てかダメ!Aさんにはもっといい男じゃないと許せない。」
私には憧れの君がいる。
そう。
上田佐智雄。
唯のお兄ちゃん。
唯「鳳仙なんて最悪の集団です!この間はたまたま…」
この前、塾の帰りに不良に絡まれた時、一瞬で蹴散らしてくれたのが、お兄様だった。
それから、彼が私の王子様。
『ええー。』
マドカ「あんた怖いもの知らずなんだから。ただでさえその顔なのに、ちょっとは気をつけて生きなよ。バカ。」
マドカとは吹奏楽部で切磋琢磨した仲。
その顔なのにっていうのは悪口ではない。
自分ではそーか?って思うし、唯ちゃんのが全然可愛いと思うんだけど。
マドカが言うに、唯ちゃんは可愛い系、私は美人系らしい。
まぁ、性格はちょっと難ありだけど。
『鳳仙かぁ…』
鳳仙は知ってる。てか、知らない人なんていない。
不良なんて関わりたくないけど、お兄様は別。
唯が役に立たないなら…
自分でなんとかするしかない。
そして、私は唯には内緒で、鳳仙に一番近いコンビニでバイトをすることにした。
この場所で働きたい人がいないのか、
めちゃくちゃ時給が高いし、私にとっては得しかない。
店長はいいの?って何度も聞いてきたし。
不良に絡まれても責任取らないって言ってたけど。
ーー
でも…
『いらっしゃいませー』
ウキウキで始めたバイト。
坊主しかこなーい!
鳳仙の学生は、他の不良と違って、全く私に絡んでこなかった。
…へぇ。
なんか印象違う。
そりゃ、私を見て「え、女!?」って顔はするけど。
ひそひそ話して、頭を赤くし、会計するだけ。
たまにそりゃ、変な客に絡まれるけどさ。
…あんたじゃないんだよね。
はぁ。
ただただ、お金が溜まってく…
バイトを始めて2週間が経った。
多分学校に行ってないであろう、私服のヤンキーが、コンビニに入るなり、速攻でレジに身を乗り出した。
「うおっ!!やべー!超美人!!」
「番号教えて!!」
『・・・。』
だから、あんたでもないんだって。
私はイライラを抑えて無言で耐えていた。
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ななし(プロフ) - rriさん» ありがとうございます!更新遅くてごめんなさい。それでも読んでくださってすごく嬉しいです。ワーストの本編の続編を現在書いているので、そちらもお見せできる日が来たら、是非よろしくお願いいたします! (2020年1月13日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
rri(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!最後まで更新していただきありがとうございました!!すごい好みな書かれ方だったのでまた新しい作品書かれる機会がありましたら、読ませていただきたいです!今回のお話もとっても面白かったです!!お疲れさまでした(^_^) (2020年1月12日 21時) (レス) id: 476bb9a440 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 苺華さん» ご指摘ありがとうございます!ミスでした(;ω;) (2020年1月6日 19時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
苺華 - 初コメ失礼します!23話の何故か捕まってたはずの楓士雄の彼女って所は、佐智雄くんの彼女じゃないんですか…??勘違いだったらすみません!! (2020年1月6日 17時) (レス) id: 1128e57cc5 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - rriさん» めちゃめちゃ嬉しいですっ!ありがとうございます!!更新ノロマでごめんなさい。でも、完結させるぞっ!て気持ちになりました。どうか暖かく見守っていてください(^^)ありがとうございます! (2019年12月19日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななし | 作成日時:2019年12月1日 13時