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ーーー楓士雄ーーー
Aはその後バイトに行き、その間俺たちは学校で中中一派と親睦を深めた。
そして夕方家に帰って、ごろんとソファに寝転がる。
"あるわけないでしょ。ぶっとばすよ？"
ありえねーってか…
ちと、きついな。
でも、本当にそう思ってて、
いざ俺が好きだなんて言ったら、
この関係はどうなっちまうんだろ。
はぁーあ。
Aの事になると、なんでこうなんだろ。
他のことは全然悩まねぇのに。
やっぱ、まずは鬼邪高まとめて一番に…
そうぐるぐる考えたとき、Aがただいまー。と帰ってきた。
『なんかお土産もらった。食べる？』
Aが紙袋をとん、とテーブルに置く。
『シュークリームだって。』
「おっ！くう！」
『じゃ、手洗ってくる。』
「おう！」
そして、食べようと紙袋からシュークリームの入った箱を取り出すと、
ヒラヒラと何かが落ちた。
ん？なんだ？店のチラシ？
床に落ちたそれを拾う。
それは、手書きのメッセージだった。
《マスターから聞きました。よかったら、連絡下さい。てか、マジでお願いします。080-xxxx-xxxx テッツ。》
『あ、楓士雄、お茶いる？』
手を洗って台所へ行こうとしてたAが、
俺が紙を持って固まってる事に気がつき、そのままこっちにやってきた。
『楓士雄ー？』
「なんだこれ。てか誰だこれ。」
パッとそのメモをAの目の前にかざす。
Aは眉をしかめながら、その文章を読み『あ。』と一言だけ言った。
そして、ひょいっとそのメモを取ると、それをもって携帯を開き始める。
「は？お前なにしてんの？」
『え？ お礼の電話。』
「バカかっ！！！」
慌ててメモをぶん取る。
『ちょっと！なにすんの？』
「あのな、素直に番号教えるやついるか？どこの馬の骨かも知らねぇやつに…」
ありえねぇ。
ちょっとは警戒心ってのはねぇーのか。
『別に知らない人じゃないし。聞いたことない？山王連合って。』
そう言ってAは、特に悪びれることもなく、ソファに座り、シュークリームを口へ運ぶ。
「知るかっ！だいたいな、好きでもねぇ奴に愛想ふりまくなよ。物なんてもらってさ。その気になったらどーすんだ？」
俺がそう言うと、Aは口にクリームをつけたまましばらく静止し、
何か思い出したかのように『あ…』と呟いた。
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ななし(プロフ) - maschera0411さん» みなさまコメントありがとうございます！続編、書きはじめちゃいました！よろしくお願いしますっ！ (2020年1月13日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
maschera0411(プロフ) - 楽しく拝見させていただいてます。続編……楽しみにしてますね (2019年12月5日 14時) (レス) id: 0853a8ef5d (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - つばきさん» 素敵なコメントありがとうございます！とても嬉しいです。私も最後まで読んでいただけて幸せです。今は中編はじめたので、そちらもよければお願いします。 (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - shiorimaiwwさん» コメントありがとうございます。私もなんか寂しい気持ちです。また、続編書けたら頑張りますね！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 詩暢さん» 最高だなんて…ありがとうございます！嬉しいです！！また作品をお見せできるよう頑張りますね！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年11月7日 1時
