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ーーーAーーー
ジャム男「おおー！やってますねぇ！」
みんなで中庭をのぞく。
司「中林って、結構強いんだな。」
芝「今何人目だ？」
泰志「数えてねぇーわ。」
ジャム男「29人っすよ！」
なんだかんだで、みんなまとまってきてる。
まったく…
ちょっと前までバチバチだったのに。
やっぱ、楓士雄が来てから全てが変わった。
轟「…結局、村山に挑んだのは俺だけか。」
村山の名前がでて、ピクッと反応する。
芝「いきなりだもんな。」
辻「勝ち逃げしやがって。」
村山…
もうここには居ないんだよね…
そう思うと、なんとも言えない感情になる。
私は窓枠に視線を落とした。
すると、トンっと私の隣に、
誰かが肩をぶつけながら立った。
「おー、これで30人っ」
楓士雄がそう言いながら、私の隣に立つ。
両手を窓枠に置いて、下を眺める楓士雄。
…なんだ。楓士雄か。
私も手を置き、下を覗く。
すると楓士雄は、
「…大丈夫。」
と、私にだけ聞こえる声でそう言った。
あ…と、すぐに気がつく。
楓士雄は多分、
私が気を落としたから、こっちに来た。
隣をみると、
楓士雄は中庭に目を向けたまま、
真面目な顔をしていた。
『…楓士雄？』
私がそう言っても、振り向かない。
ただ、外を見て、
そしてゆっくりと口を開いた。
「いつか、俺がむらっちを超えるから。」
『え…』
思ってもない言葉が出てきて、
定時の荒行の声が遠のいていく。
「…俺だけ見とけよ。」
『…っ』
な…
な…っ！！
ジャム男「楓士雄さーん！今の、今の見ました！？」
「え？おー。すげーパンチ。」
楓士雄がその声で、私の隣から一歩下がる。
ジャム男がこっちにスライドしてきて、
アッパーをされ、それに耐える中林の真似をした。
何…
さっきの…
なんか、
楓士雄がすごく…
一瞬だけど、
カッコよく…
私はぶんぶんと、首を振った。
ないない。
私は赤くなる顔を見られないように、
打たれまくる中林に没頭した。
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ななし(プロフ) - maschera0411さん» みなさまコメントありがとうございます！続編、書きはじめちゃいました！よろしくお願いしますっ！ (2020年1月13日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
maschera0411(プロフ) - 楽しく拝見させていただいてます。続編……楽しみにしてますね (2019年12月5日 14時) (レス) id: 0853a8ef5d (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - つばきさん» 素敵なコメントありがとうございます！とても嬉しいです。私も最後まで読んでいただけて幸せです。今は中編はじめたので、そちらもよければお願いします。 (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - shiorimaiwwさん» コメントありがとうございます。私もなんか寂しい気持ちです。また、続編書けたら頑張りますね！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 詩暢さん» 最高だなんて…ありがとうございます！嬉しいです！！また作品をお見せできるよう頑張りますね！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年11月7日 1時
