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ーーーAーーー
あー
やっぱ、
強すぎ。
上田…
楓士雄が倒れ、私が足を動かすと、
隣から轟がすっと歩き出す。
轟は、仰向けになってる楓士雄のおでこに、
でこぴんしようとして止め、
それから手を差し伸べた。
「…すまん、どろっきー。」
轟…
ちょっと、感動する。
小田島「おおっ、大丈夫か？」
志田「一瞬、負けるかと思ったぞ。」
よろける上田の肩を抱く四天王達。
轟「鬼邪高のトップは、しばらく俺が預かるわ。」
「は？」
轟「鳳仙とやって、まだ負けてねぇの、俺だけだろ？」
「うっせぇ…次はぜってぇ勝つんだよ…」
楓士雄が轟に担がれて、こっちに向かってくる。
轟「…勝ってもらわなきゃ困るんだよ。こいつらも…」
私は隠れるのをやめ、一歩前に出た。
鳳仙のみんなが、ふと足を止める。
私は、楓士雄の頭の上にそっと手を置いた。
いつもしてくれるみたいに。
『おつかれ。』
かっこよかったよ？
楓士雄。
「畜生…」
司「勝てねぇ相手じゃねぇーよ。」
みんなが楓士雄を見ている。
すると鳳仙達が、私に声をかけた。
志田「おー、いたのか。」
小田島「おいお前、うちに入った方がよかったんじゃねーの？…なぁ？佐智雄。」
『げ…』
グラサンめ…
私がやだよと顔をしかめると、
上田はふっと笑った。
上田「いいんだよ…」
小田島「あ、そう？てか、まだ佐智雄の彼女だろ？一応。」
パンパンと肩をたたかれた上田は、
「おい…」と小田島を制して、
やれやれとこっちの方に振り返った。
轟「本当、よく喋る…」
轟が眼鏡を抑え、ボソッと呟く。
清史「はぁーー！？どういうことだ！？」
司「え…」
ジャム男「Aさん…まじすか？」
おいおいおい…
私は恐る恐る、隣の楓士雄に目を向ける。
「…は？」
ギロリ…
怪我もあいまって、余計に恐怖を覚える…
小田島「なーんだ。知らなかったの？」
ったく…
もう。
上田は、やれやれと目を閉じる。
清史「うそだろ？なぁ？彼女って…」
『うっさいな。』
はぁ…
もういっか。
今の上田、別に嫌いじゃないし。
私は、ピシッと上田に指を向けた。
そして、ツンと顔を上げる。
『元、ね。』
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ななし(プロフ) - maschera0411さん» みなさまコメントありがとうございます！続編、書きはじめちゃいました！よろしくお願いしますっ！ (2020年1月13日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
maschera0411(プロフ) - 楽しく拝見させていただいてます。続編……楽しみにしてますね (2019年12月5日 14時) (レス) id: 0853a8ef5d (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - つばきさん» 素敵なコメントありがとうございます！とても嬉しいです。私も最後まで読んでいただけて幸せです。今は中編はじめたので、そちらもよければお願いします。 (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - shiorimaiwwさん» コメントありがとうございます。私もなんか寂しい気持ちです。また、続編書けたら頑張りますね！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 詩暢さん» 最高だなんて…ありがとうございます！嬉しいです！！また作品をお見せできるよう頑張りますね！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年11月7日 1時
