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ーーーAーーー
2日後。
戦いでの鞭打ちも少し楽になってきた。
私はバイトを終え、店の前に立っていた。
20時。
ブロロロロ…
バイクの音が鳴り、道路に目を向ける。
私の前で、大きなバイクが止まり、
乗ってた人がヘルメットを外す。
「じゃじゃーん。」
現れたのは、村山だった。
「いくべ？」
『うん。』
村山は免許をとったみたいで、
電話でツーリングしようとお誘いがあった。
デートかこれ？って思ったけど、
新しいバイクにうきうきしてる村山に、
私は二つ返事でOKした。
「ついてきて。」
『うん。』
「ふーう！サイコー！！」
『ちょ、村山！！飛ばし過ぎ！！』
後ろから大声を出す。
村山は聞こえてないのか、嬉しそうにエンジンを吹かせた。
しばらく走って、丘の上までくる。
SWORDの街がキラキラと光っていた。
「いい場所でしょ？」
『うん。』
私は展望台で街の光に目を奪われていた。
『星みたい。』
「あっちが無名街、あの向こうが…」
村山は指を差し、一緒に眺める。
『あ、そうだ…』
私は持っていた鞄から、袋を取り出した。
『手洗いしたから。ありがとうね。』
借りてたスカジャンを村山に返す。
「あ、これ？いーよ。あげる。」
村山がニカっと笑う。
『え、流石にあたしには大きいよ。それに…』
このスカジャンは、村山って感じが凄くする。
あたしには、到底似合わない。
『村山が着てたほうが、かっこいい。』
「えっ」
素直にそう思って言ったんだけど、
村山がボッと赤くなるから、こっちまで恥ずかしくなる。
私はそのまま、動揺する村山の手にそれを返した。
村山は耳の裏を描いて、恥ずかしそうに笑う。
『…あたしにはこれがあるし。』
そう言って、私はポケットからバンダナを出した。
村山はそれをみて、ふっと笑い、
私の頭にポンと手を乗せる。
「俺さ、免許とったら一番にAちゃんとここへ来たかったんだ。」
『え…』
この場所。
すごく綺麗だから、なんか…
私は火照る頬を手でそっと抑えた。
「本当は後ろに乗せたかったんだけどね。」
『いや、一年経たないと無理でしょ。』
私は笑ってツッコミをいれると、村山はそーなんだよねーと大きく伸びをした。
「次は、後ろに乗せるよ。」
村山は遠くを見ながらそう言った。
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ななし(プロフ) - maschera0411さん» みなさまコメントありがとうございます！続編、書きはじめちゃいました！よろしくお願いしますっ！ (2020年1月13日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
maschera0411(プロフ) - 楽しく拝見させていただいてます。続編……楽しみにしてますね (2019年12月5日 14時) (レス) id: 0853a8ef5d (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - つばきさん» 素敵なコメントありがとうございます！とても嬉しいです。私も最後まで読んでいただけて幸せです。今は中編はじめたので、そちらもよければお願いします。 (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - shiorimaiwwさん» コメントありがとうございます。私もなんか寂しい気持ちです。また、続編書けたら頑張りますね！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 詩暢さん» 最高だなんて…ありがとうございます！嬉しいです！！また作品をお見せできるよう頑張りますね！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年11月7日 1時
