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ーーーAーーー
鳳仙が鬼邪地区に？
あいつらが？
ありえない。
私はそのまま定時の校舎へ向かい、教室の扉を叩いた。
関「…誰だ？ うわっ！Aちゃんっ！！！」
いかつい顔を瞬時に緩ませる。
『あ、関さん…あの…』
関「うわわあわわっ…名前呼ばれた…死にそう…」
その場でイナバウワーみたいに身体をのけぞらせる関。
その頭をパシっと叩きながら、村山が顔を出した。
「よっ。」
『…っ』
あの日から数日ぶり。
一瞬顔を見て固まりそうになる。
村山も、なんか照れ臭そうに目線を上げた。
でも、それどころじゃない。
『…ちょっと。』
そう言って、私は誰もいない廊下の角に村山を連れ出した。
ーー
村山「へー。鳳仙がねぇ…」
一部始終を報告する。
村山はただ、腕を組んで頷いただけだった。
『え、それだけ？』
私がそう言うと、村山はじっと私の目を見つめた。
『な、なに…』
「だって、Aちゃん、納得してないでしょ？」
なんでも見透かされる目。
なんですぐわかるんだろ…
『え…ま、まぁ。』
「Aちゃんはどう思ってんの？」
『あたしは… あいつらが理由もなしに襲うとは考えられないかな。それも、喧嘩するなら大将から狙ってくるはず…』
村山はそっか。と一言いって、階段に腰をかけた。
「俺もさ、バイト先のやつから色々聞いたんだけど、なんかひっかかるんだよね。説明出来ねぇけど。」
『…そっか。』
村山もレッドラムについて探ってるみたい。
私はホッとしてその横に腰をかけた。
「この話は、また調べがついたらだな。」
『うん。』
「おう。」
・・・・。
・・・・・。
お互い前を見たまま、沈黙する。
やばい…
ぶわっと頬が熱くなる。
この間のアレ。
もし携帯が鳴って無かったら…
村山、何も言わないけど、何考えてるんだろう…
すると、村山は前を向いたままボソッと呟いた。
「携帯、持ってんのね。」
『え？』
そのままチラッと私の方を見て、またすっと前を向き直した。
あ…
携帯なんてあんまり使わないから、そこまで考えてなかったけど…
村山知らなかったよね…
私が顔を覗こうとすると、村山はバンダナをすっと下げて、目隠しするように顔を隠した。
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ななし(プロフ) - maschera0411さん» みなさまコメントありがとうございます！続編、書きはじめちゃいました！よろしくお願いしますっ！ (2020年1月13日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
maschera0411(プロフ) - 楽しく拝見させていただいてます。続編……楽しみにしてますね (2019年12月5日 14時) (レス) id: 0853a8ef5d (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - つばきさん» 素敵なコメントありがとうございます！とても嬉しいです。私も最後まで読んでいただけて幸せです。今は中編はじめたので、そちらもよければお願いします。 (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - shiorimaiwwさん» コメントありがとうございます。私もなんか寂しい気持ちです。また、続編書けたら頑張りますね！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 詩暢さん» 最高だなんて…ありがとうございます！嬉しいです！！また作品をお見せできるよう頑張りますね！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年11月7日 1時
