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ーーー竜ーーー
「…俺ら付き合ってないよ。」
光輝は、真面目な顔して話を続けた。
キスって、 …そういう事か。
つーか、だから脇が甘いって言ったろ。
「それを言いたくて。竜にはちゃんと。」
光輝は俺の気持ちがわかってて、
だからこそ、ちゃんと伝えてくれたんだろう。
もたもたしてっと、先越してくぞって、
そう言われてる気がする。
ありがとな、光輝。
ーー
家に帰って、布団に横たわる。
光輝のやつ、すげぇ真っ直ぐだ。
Aはどうなんだろ。
あいつの気持ちがわかんねぇ…
キスして、それを無かったことにしてるって…
不意打ちって言っても、受け入れた事は事実だろ。
逃げてんのか。
“伝説の王子になった方と、お付き合いします。”
Aの宣言が脳裏をかすめる。
これって最初から決まって…
あいつ、何考えてんだよ。
好きなやつと付き合わねぇでどうすんだよ。
焦ったさで、イライラしてくる。
もう来週だぞ？
Aの気持ちわかんねぇまま戦ったって、
気持ちよくねぇよ。
ーーー
週が明けて、いよいよ迫ってきた選手権。
光輝「おはよ。」
「よう。」
俺と光輝の顔をみて、ニカッと笑う兄貴。
陸と海司は、顔を合わせてやれやれと安堵してる感じだ。
尊人「いよいよ今週かー。頑張ろーな！」
俺と光輝の肩に腕を回す兄貴は、そのまま、Aに視線を送った。
尊人「Aもな！」
『え？』
海司「誰がAさんを落とすかって大会だしね。」
尊人「おうよ。」
陸「俺も本気出そうかな。」
光輝「ちょっと！それは、俺だから。」
『まぁ、そういうルールだから…ね。』
Aはそう言って苦笑していた。
「先生とか勝ったら笑っちまうよな。」
俺はチラッとAを見て言った。
陸「あー、たしかに。Aさんと結城先生が付き合ったらゾッとするね。」
海司「あと、3Bとか？ ハル先輩とか苦労しそー」
尊人「まぁ、それでもルールだからな。な、A？」
兄貴がわざと言葉を強調させながら、Aの頭の上に手を置いた。
『…もう。みんな席戻りなよ。』
チャイムが鳴り、やっべ！とみんなが席に急いで戻った。
前を向こうとするAと目が合う。
バーカ。
俺が表情をつくると、Aはそのまま無視して背を向けた。
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愛菜(プロフ) - こんにちは、はじめまして。お話読ませて頂きました!!竜とは無事結ばれたと思っていいのでしょうか？やきもきしながら楽しく読ませて頂きました。ご苦労様でした!! (2021年8月19日 16時) (
レス) id: ec8eca325c (このIDを非表示/違反報告)
angel(プロフ) - 付き合った後の2人が見たいです(≧∇≦)続篇お願いします！ (2019年12月20日 16時) (レス) id: 452da7dd64 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 美空さん» 一応、これでシリーズは完結になります。その先の続きは短編で書きたいなぁとは思っています！最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*^^*) (2019年8月29日 17時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
美空(プロフ) - これで完結でしょうか？そうだとしたらお疲れ様でした！ストーリー展開にすごく引き込まれました！またプリロワで新作を作って欲しいです！本当にできたらで構いません。とても楽しませてもらいました！これからも頑張ってください！ (2019年8月29日 17時) (レス) id: c52258fc3c (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ちーさん» わ！本当でしたね！気がつきませんでした(;o;)笑 ご指摘ありがとうございます！直しました(^^)完結に向けて頑張ります^_^ (2019年8月15日 1時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年7月25日 1時
