Don’t bother me.2 (prince of legend)

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ーーーAーーー




みんなは残念がったけど、仕方ないねって。
ラインをとじ、スマホをしまう。


まぁ、いるにはいるんわけだし。


会場には。





はぁ…、



逆に切ない…。





ーーー




祭りの日なのに、
白Ｔとショートパンツ。



まあ、そもそも浴衣なんて持ってないんだけど。




お昼過ぎから、屋台を組み立て、準備にかかる。


クーラーボックスには大量の肉と氷。




めっっちゃ暑いのに、店長は楽しそうだ。




夕方になり、どんどん人が集まってきた。


そして、店長のやる気の甲斐もあり、うちの店には人が並ぶ並ぶ…




それもそのはず。

これ、めっちゃ美味しいもん。

お肉の匂いがもう、最高だし。




店長はずっと後ろで肉を焼いて、私が一人で前に立つ。


たまにお兄さん達に可愛いと褒められ、ナンパされそうになるし、大忙し。


仕事じゃなかったら睨んでるところだ。



営業スマイル、ほっぺつりそう…




花火は19時から。


16時から出店オープンし、それからフル稼働していた。





『おまたせしました。』



右側のお客さんへ品物を渡すと、

すぐ、反対側から声がかかる。







「自家製ジンジャエール4つ、カットステーキ2つください。」





『はーい！』






愛想よくそっちに顔を向けると、
そこには、見慣れた顔が4人。



にっこりした口元が、「あ。」に変わる。




光輝「Aさん、来ちゃった！」


尊人「やってるねぇー！いいじゃん笑」


先頭の光輝くんの肩に手をかける尊人。
その後ろから、小田島くんと日浦くんも顔を出した。





は、はずかしい…


ガッツリ営業スマイルしてしまった…






『もうっ、来るなら連絡してよ笑
店長、ステーキ２！』




店長「あいよっ！ おっ？友達か？くぅー！
ハルくんに続いてイケメンだらけだなぁ全く！」




店長は手を動かしながら、身を乗り出し、みんなを品定めした。




店長「んで、どれが彼氏？」




『やめてください。』




目を細めて、
ジンジャエールを作りながら店長を睨んだ。




尊人「A、顔！顔！」




『うっさい。』



店長「お？君か。たくましイケメン！」





『違っ…』「違いますよっ！」



はっ…




何故か光輝くんと声が重なり、
店長はニヤニヤと私達を眺め始める。

後ろを振り返ると、3人も同じ顔をしていた。



ちょっと。


なんなんですか。




やりづらすぎるわっ！

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