Don’t bother me.2 (prince of legend)

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ーーーAーーー







「お前、光輝とはどうすんだよ。」




『え…』




急に光輝くんが出てきて、ボッと赤くなる。




うそ、


どうしよう…





竜…




キスされた事、知ってるんだ…





でも、あれは事故みたいなものだし、、








『それは…』



「ちゃんと想い伝えてやれよ。」






『は？』




ちょ、ちょっと待って。



何言ってんの！？





だんだんと、口論みたいになってきて、



竜の私の距離が、一歩ずつ近くなっていった。








こんなんじゃ、せっかく呼び出してもらった意味がない。




この時間に、竜が家から出てもらえるよう、尊人にお願いしたのに…









他の奴が勝ったらどうすんだ？って…



私が、光輝くんを好きだって、



本当に、そう思ってんの？






だとしたら、本当にバカ。



バカすぎ。





てか、


こんなタイミングで焦って伝えたくないのに。






『だから、あたしはっ…』



「お前の気持ちはどうすんだよっ…」






私が応えようとすると、竜はすかさず口を挟む。





もう、なんなの！！




呼び出したの、私なんだけど。




全く会話にならないし…




だって、勘違いしてんだから。



すっごく、イライラする。





『あー、もうっ！！！』




私は持っていたバッグを、思いっきり竜に投げつけた。




『竜はどうなのよ！！』






息が上がって、肩が揺れる。




私の心を、いつも浮き沈みさせて…



今もそう。




私はふるふると震えながら、腕を下に伸ばして拳を強く握った。






『勝手に無視したり、助けたり、文句つけたり…』




竜は「は？」と、意味わかんねぇって顔してる。


こうなったらもう、私は口が止まらない。





『結局、竜は、誰が一番になってもいいんでしょ！バッカみたい！』







「ちげぇよ、俺は…」





そう言いかけた竜と目が合う。


でも、期待する間も無く、


竜は、そのまま黙って顔を下に向けた。





なによ。


何が違うのよ。


その先、言えてないじゃん…





だったらなんで、、



なんでよ。






あの時、私を助けて抱きしめた竜の顔が、



頭に浮かんで、消えた。





『じゃあなんであの時、…あんな事したのよ。』



拳に入れた力が抜けていく。



感情がこんがらがって、わけわかんない。









私はもう、泣いていた。

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