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―――A―――
バイトが終わり、カフェを出ると茶髪の不良がバイクの横に立っていた。
不良って全然好きじゃないけど、この人はいい人なのかな。
なんだか慌ただしい一日で、思考が追いつかない。
助けてくれた、、んだよね？
「おー、時間バッチリ。おつかれ。」
『あ、ありがとう。』
「ほれ。」
ぽいっとヘルメットを投げられる。
私はよろけながらそれを受け止めた。
顔をあげると、その後ろからハルさんがすごい威圧感をかもしだして立っている姿が見えた。
ハル「Aちゃん、そいつは誰かなー？」
竜「あん？？」
ヤンキー特有の、おきまりの表情と反応。
『え、えーーっと…』
竜「あ？なんだてめー？」
ハル「あのね、お前こそ誰なのよ。」
ハルさんは私の横にすっと立ち、肩を抱いてきた。
ハル「俺この子の保護者なの。こんな不良と関わることは許しません。」
うわ、やばい。喧嘩売ってる。
一触即発…
しかし、私の想像とは裏腹に不良少年は前髪をかきあげ、軽く頭を下げた。
竜「あ、お兄さんすか。そりゃすんません。」
え？
『いやいや、違うから。ハルさん？離れて下さいね。』
ハルさんの腕をどかし、私はフェロモンモンスターから一歩離れた。
竜「へ？？」
ハル「Aちゃん、んで、誰なのこいつは。」
『もうっ！あの彼はね、、、えーと、
……あれ？名前…』
竜「京極竜。」
竜っていう人は呆れたのか、ため息混じりに答えた。
『あ、どうも。…AAです。』
ハル「何！？名前も知らない奴なの！？」
『あーもう！今度説明しますから。 じゃ、行こ。』
私はヘルメットをかぶり、彼のバイクにまたがった。
「お。んじゃ、失礼しまーす。」
ブロロロとエンジンが鳴り、おい！と叫ぶハルさんを残し、走り出した。
『なんかごめんなさい。』
「あ？何？」
『ご め ん って ！』
「ああ？」
バイクに乗りながら話すのは無理みたいで、彼の家に着くまでじっとしがみついていた。
家に着くと、玄関の横には私の自転車が置いてあった。
「直しといた。」
『ほんっとにありがとう。ごめんなさい、なんかハルさん勘違いしてるみたいで。』
「お前、チャラいのが趣味なのな。」
『な！っ違！！』
はは冗談冗談と笑いながら、彼は自転車を渡してくれた。
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
