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―――A―――
だんだんと、会場から音楽に合わせて手拍子が鳴りだした。
楽しくなってきて、二人で顔を見合わせる。
曲も終盤に差し掛かり、盛り上がってきたところで、ハルさんは私をくるっくるっと何回も回した。
私はピッと止まるたび、ハルさんと目を合わせる。
そして、曲の最後の4小節で、ふわっと体が浮いた。
へ？？
「キャーーーーー！！！！」
女子達の黄色い叫びに包まれる。
曲が鳴り止んだ瞬間、
私はハルさんにお姫様抱っこをされていた。
そして、
“チュッ”
『っっ！！！！！』
ハルさんは私の頬にキスをした。
どっと会場がさらに盛り上がる。
服部「おっとこれはっ…//. さぁ、皆さま！盛大なる拍手をっ！！！」
会場が割れるかってくらいの大歓声。
『ちょっ！』
おりたくてジタバタ足を動かす。
それを無視し、ハルさんは客席に向かって声を上げる。
「プリンセスは、俺がもらうんで。」
「「キャーーー！！ハルーーーー！！」」
「「かっこいいーーーー！！」」
ぎゃーーーー！！！
何すんじゃーーー！！！
『ハルさんっ！ちょっと！！！』
服部「コホンッ。さあ、みなさん、パーティーのはじまりですよ。」
それから、軽食が運ばれて、立食パーティーが始まった。
私はハルさんに攫われるように、ステージ袖へ誘われた。
「A、どうよ？」
ハルさんは壁に手をかけ、満面の笑みで私をみた。
『ほんとに、何考えてるんですか！！ 』
私は、キスされた方の頬を抑えた。
「これくらいしとかんとねぇ♪」
『もう、信じらんない。』
そうは言っても、そこまで怒りが湧いてこない。
恥ずかしさはあるけど、頬にキスくらいは、
今日のところは感謝の方が上回る
『…大目に見てあげます。』
プイッと顔を大げさに背けると、
ははっとハルさんが笑った。
「Aも戻ってケータリング食べに行くか？豪華だぞ？」
じゅるり…
『…この格好じゃちょっと。着替えてきます。笑』
「おう。後でな！」
ハルさんはそのまま会場へ戻っていった。
さて、メイク落としてがっつり食べよう。
私は自分の控え室へ向かった。
すると、私のドアに背中をつけ、腕を組んで立っているタキシードが見えた。
「よお。」
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
