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―――A―――
「だれ！？」
「すごい、綺麗！！」
「素敵なドレス！！」
会場中から、ぉおー！と拍手が鳴り響いた。
ステージの脇に立つ王子達は、目を丸くしていた。
尊人「え？まじでA！？こりゃ、すげーわ。」
竜は、数秒固まった後、鼻に手を当てフッと笑った。
陸「おい、光輝っ！」
日浦「だめだこりゃ。完全にショートしちゃってる。」
光輝は顔を真っ赤にして、ぽーっと静止していた。
理事長「今回のプリンセス、AAさんです！」
…ザワザワ
“え？誰？”
“こんな可愛い子いた？？”
“…Aさんって、あの！？！？”
タキシード姿の綾小路さんが私の前に立つ。
そして、軽くひざまづいてお辞儀をした。
いつもの固い表情はなく、柔らかい表情だ。
うわっ。
か、かっこいい…
手をとられ、ステップを踏み出すと、耳元でこっそり呟いた。
綾小路「…見違えました。綺麗です。」
『…っっ。』
“キャーーーーー！葵様ーー！！”
“ああ、羨ましいっ”
黄色い歓声。
ちゃんと踊れるかな…
心臓が持たなそうなんですがっ。
そして、1分ほど踊ると、朱雀さんがこっちへ進んできた。
綾小路さんが、一歩下がり、私の手を持ったまま朱雀さんに向ける。
ひぇーーー
不死鳥王子きたぁーーー
バクバクしながら、朱雀の手に連れられる。
ドレス裾がふわっと揺れた。
朱雀「お美しいです。」
いや、貴方こそ！！
綺麗すぎですから。
“キャーーー！！要様ーー！！”
“なんか、お似合いじゃない？”
どうか、転ばないで。
息がかかるほど近づき、ふわっと離れる。
朱雀さんの手に引っ張られ、くるっと回った。
ドキドキ。
緊張しすぎて、喉元に心臓が上がってくる感覚。
そして、朱雀さんが名残惜しそうに、
私の手を前に向けた。
ハルさんが、その手をゆっくりと引き寄せ、私の腰に手を回す。
ああ、
ハルさんだ。
ハルさんは、コクッと頷く。
“A、大丈夫。”
そう言われてる気がした。
すっと緊張が解けていく。
ハルさんは、前の二人とは違い、
音楽に合わせて、会場を盛り上げるように動いていた。
私をくるっと引き寄せ、そのまま腰をもって浮かせ、半回転して地面へ降ろす。
おおおーー！！
会場から大歓声が聞こえる。
あ、
ちょっと楽しいかも。
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
