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―――A―――
竜…
あんた…
女子達はゾッとした顔をして、その場を去っていく。
見えなくなったのを見計らって、
私はぐっと竜の学ランの襟を掴んだ。
竜「うおっ、、」
竜は、胸ぐらを掴まれるのは想像できてなかったようだ。
『あのね、悪化させてどーすんのよ！』
「なんだよ？助けてもらってそれか？」
『頼んでないっ！せっかくやり過ごそうって思ってたのに…っ』
「ったく。お前、もう無理だろそれ。」
・・・。
返事がすぐに出ない。
返す言葉がないとはこのことだ。
「どーせ、お披露目会でバレるだろ。なら我慢する必要ねーよ。」
竜はそのまま自分の自転車の方へ向かい、またがった。
「じゃーな。」
私は竜が見えなくなるまで、ただ立っていた。
…助けてくれてたのに。
私、何言っちゃってんだろ。
今日だけじゃない。
ずっとそうだった。
少しは素直になった方がいいのかもしれない。
ーーー
そして数日が過ぎ、
本番を次の日に迎えた金曜日。
光輝くんのおかげで、私のワルツはなんとか転ばない程度のレベルにはなった。
そして、代表者との顔合わせ。
練習していたダンスホールに集まる。
ハル「よぉー Aちゃん。」
『はい、どーも。』
その隣の会長は腕を組んでいる。
そして、煌びやかなオーラが私の視界を奪った。
奏「Aさん。改めてよろしくお願い致します。」
ぎゃっっ！！
ま、まぶしい。
なんなのこの気品漂うオーラは。
てか、もうこの人でいーじゃん、伝説の王子。
はい、決定。終わりましょう。
そんな願いは口には出せない。
『よろしくお願いします。』
綾小路「Aさん、明日はそのまま… ッコホン。
…ドレスアップするんですよね？」
絶対、そのなりで出るつもりかって言いかけたな。
むしろ、貴方も着物で踊るんですかって聞いてやりたい。
ハル「いーや。A用のドレスは俺が用意してますので。御心配なく。ドレスアップもね。」
『え、そーなんですか？』
ハル「君たち、どんなに惚れても、渡しはしないからね。」
『ハードル上げるのはやめてください。蛙の子は蛙ですよ。』
はーもう。
早く終わらして帰りたい。
私はみんなを誘導し、本番の流れのチェックを始めた。
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
