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―――竜―――
俺は今、Aの部屋にいる。
ベットとテーブルのみ。テレビはない。
Aはテキパキと救急セットを取り出し、消毒液を持った。
『はい、目閉じて。』
ズキっ！！！！
「っいって。」
めっちゃ染みる。
頭もガンガンするし。
『もう。何やったらこんなんになるのよ…』
ブツブツ文句を言いながら、傷口を消毒するA。
俺は痛みに耐えながら、大人しく手当してもらった。
汚れた上着は、部屋にかけてある。
こいつ、意外と女らしいとこあんじゃん。
そして、俺の口元に手を伸ばし、絆創膏を貼った。
うっわ…
Aの指先が触れ、ドキっと心臓が揺れる。
「はい、出来た。」
『…さんきゅ。』
女の子の部屋に来たのなんて初めてだ。
…なんかいい匂いがする。
、、やっべ。
てか、、、
俺、今、ベッドの前じゃね？
すぐ隣で正座してるA。
『竜？どーしたの？』
「えっ！あ、いやっ…」
俺は慌てて立ち上がった。
グラッ…
頭痛とともに視界がぼやける。
俺は倒れないようにグッと足に力をいれた。
「痛っ。」
『ちょっ！ 大丈夫？？
ここで倒れないでよ。ったく。』
「…わりぃ。」
Aはため息をつくと、パンパンと床に置いてあるクッションを叩いた。
『いーから、落ち着くまで休んでて。』
俺は半ば強引に、座らされる。
『お茶入れてくるから。』
いやいや、
落ち着けるわけねーだろ。
俺はドキドキしながら、Aが入れてきた麦茶を飲んだ。
「、、ふう。」
『はい、薬飲んで。』
Aはめちゃくちゃ厳しい顔をして、鎮痛剤を取り出した。
ひえ。
おっかねー顔すんな。
言われるがまま、ゴクリと薬を飲む。
隣に腰をかけるA。
ふわっ…
Aの匂いがまた…
男女が一つ屋根の下。
てか、なんでこいつこんなに落ち着いてんの？
“ あ、A！合鍵… ”
ハルってやつの言葉が頭に浮かんできた。
っち、、
あいつもここで…
「お前、いいのかよ？」
『何が？？』
Aはお茶を飲んでいる。
「…その、他の男家に入れて。」
『…は？何言ってんの？』
コップを置いて、Aは呆れた顔をみせた。
なんだよ。
男がいるんだろ？
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
