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―――ハル―――
あーあ。
Aちゃん。やっちゃったなー。
まったく慌ててる姿も可愛い…
じゃなかった。
Aが実行委員と聞いてすぐ、プリンセスになる事は予想がついた。
なら、俺が出ないわけないだろう？
Aに俺以外の王子が絡むのは癪だし、
ましてやこの間の不良少年までいるが、
そこは目を瞑ってやろう。
理事長「さあ、Aさん。王子たちに自己紹介してくれたまえ。」
パンパンと、理事長がAの背中を叩いた。
Aは諦めたようで、ゆっくりと深呼吸をし、顔を上げた。
目は完全に死んでいる。
『AAです。…(ため息)。
私がプリンセスなんて気にくわないでしょうが、
私の方がそう思ってるので。
お手柔らかにお願いします。』
はは。これぞAちゃん節。
やる気ゼロじゃん笑
さーて。
周りのやつらはどーかな？
俺は他の王子の様子を伺った。
まずは不良少年。
隣にいる兄はニカニカ笑ってるだけで、特に害はなさそうだ。
不良少年は、顔を緩めながら、”ばーか。”とAに向けて口パクをしている。
こいつ。Aとアイコンタクトだと？
はい逮捕ー。
その向かいで、赤髪くんが二人の取り巻きに囃し立てれていた。
耳をすます。
「やったな光輝！チャンスじゃん！」
「Aさんがプリンセス…やっべぇ！ちょー嬉しい/////」
あー、こいつもか。
はい逮捕ー。
理事長が今後のスケジュールについて話し始めた。
理事長「まずは、王子お披露目のパーティーを開催します。そこで、代表の3名にAさんとワルツを踊ってもらいます。」
3名か…
「うちの学校を代表として綾小路君、編入生代表として朱雀君、そして卒業生代表は…」
「ハーイ。俺ですね。」
Aに向かってにっこり笑って手を挙げる。
Aはこの世の終わりが来たみたいな表情を浮かべ、俺をみてから理事長を見た。
『理事長っ！』
「はい！二週間後のパーティーまで、代表者はワルツのレッスンをするよーに！では、今日は解散！！」
〜〜
解散になり、次々に人が減って行く。
TAICHI「ハルの言ってた将来のお嫁さんが、まさか今回のプリンセスとはな。」
翔「この後どうする？みんなで飲む？」
「いや、ちょっと野暮用。」
俺は呆然と立ち尽くすAの方に歩み寄った。
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
